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文献概要
グラフ X線造影のみかた 消化管・6
大腸
著者: 白壁彦夫1 吉川保雄1 勝田康夫1
所属機関: 1順大消化器内科
ページ範囲:P.1308 - P.1316
文献購入ページに移動何といっても,大腸二重造影法が,現在のところ検査の主体である.それに用いる造影剤は,一般に,隆起性病変では比較的高濃度のバリウムがよく,陥凹性病変では比較的低濃度のバリウムがよい.高度の病変では検査法を云々という必要はないが,浅在性,微細病変では検査法の選択が診断を左右する.隆起性病変のひろい上げに関しては,注意深い検査で大きな病変を見落とすことはない.しかし,小さいポリープや粘膜下腫瘍は,しばしば見落とされる.陥凹性病変のひろい上げも,腸管径の1/3程度のものなら必ずチェックできる.潰瘍瘢痕もかなりみつかるようになった.憩室も注腸検査例の9%にみつかっている.
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