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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻12号

1974年12月発行

文献概要

今月の主題 喘息の本質から治療まで

気管支喘息の概念

著者: 川上保雄1

所属機関: 1昭和大第1内科

ページ範囲:P.1510 - P.1513

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 気管支喘息と称している疾患はごくありふれた病気であるが,これを厳密な意味での1つの疾患単位として規定しようと思うと幾多の問題がある.それは臨床症状の上から同一ないし類似した状態が,明らかに気管支喘息とは異なる疾患,たとえば気道の異物や呼吸器系の腫瘍や淋巴節腫脹,あるいは循環器系疾患でも起こりうるし,また一応これら疾患を除外したとしても,残りの喘息症状を呈する病気の原因がまた単一のものでなく,多様であることに起因している.ここでは筆者に課せられた喘息の概念を論ずるにあたり,まず喘息という言葉にもられた概念を歴史的に考察した後,現在における喘息の定義に論及したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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