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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻12号

1974年12月発行

文献概要

今月の主題 喘息の本質から治療まで 病態生理からみた喘息

喘息発作のメカニズム

著者: 中川武正1 宮本昭正2

所属機関: 1東大・物療内科 2東大・内科

ページ範囲:P.1528 - P.1531

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 気管支喘息とは「気道の過敏性という病因の上に,可逆的な気道狭窄という機能的変化が生じて起こる疾患」1)であり,呼吸困難発作と喘鳴とをその臨床的特徴とする.その病因に関してアレルギー,自律神経の異常,感染,心因,β-adrenergic blockadeなどさまざまな見解が出されているが,一元的な説では全てを説明することはむずかしい.また,その特徴である喘息発作のメカニズムの解明も未だ十分ではないが,現段階では過敏性を有する気管支に特異的なアレルゲンや,非特異的な刺激が加わって,気道平滑筋の攣縮,気道粘膜の浮腫,粘液の増多をきたし,それらが気道に閉塞性の変化をもたらして発作が成立すると考えられている(図1).この稿では喘息発作のメカニズムについて,アレルギー・chemical mediatorを中心に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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