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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻12号

1974年12月発行

文献概要

今月の主題 喘息の本質から治療まで 喘息の治療

気管支拡張剤の使い方

著者: 長野準1 鶴谷秀人1

所属機関: 1国立療養所南福岡病院

ページ範囲:P.1550 - P.1551

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 気管支喘息は平滑筋攣縮,粘膜の浮腫および粘液分泌の増加の3病態に基因する気道の狭窄により起こり,発作性,可逆的である.気管支拡張剤は,気道の狭窄を除去することを目的とする対症治療薬である.現在その主流をなすのはsympathomimetic drugsであるカテコールアミン系薬剤,キサンチン誘導体,副腎皮質ホルモンの3種類が挙げられる.従来からいわれている副交感神経抑制薬(アトロピン)および向筋性鎮痙剤(パパベリン)は作用が極めて弱く,補助的に使われる場合がある.その他,気管支拡張剤ではないが,分泌物の粘稠度を低下させてその喀出を容易にする蛋白溶解酵素剤やレアギン型抗原抗体反応によるヒスタミンの遊離を阻止するdisodium chromoglycate(インタール)等は,関連薬剤としてその使い方を心得ておくと便利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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