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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻2号

1974年02月発行

今月の主題 酸・塩基平衡異常—その日常臨床とのつながり

消化器と酸・塩基平衡異常

嘔吐

著者: 長谷川博1

所属機関: 1国立がんセンター・外科

ページ範囲:P.202 - P.205

文献概要

 嘔吐には,非常に興味深い2つの問題点がある,その1つは病態生理学的なもので,大量の嘔吐に際しては低K(低Cl)alkalosisという面白い病態がほぼ必発しており,下痢などによる脱水よりも病態生理学的な異常が強い--腎の濃縮力,EKGにまで変化が及んでいる--ということである.またもう1つは,治療面での問題点であって,嘔吐に対する輸液として市販のbalanced electrolyte solutionを使うと,ほぼ例外なく「逆療法」(間違った治療)になるという点である.
 そこで本稿では,この点に焦点を合わせて,正しい理解と治療を論じてみたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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