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赤血球形態の異常と貧血症
著者: 新谷和夫1
所属機関: 1関東逓信病院・血液学検査科
ページ範囲:P.353 - P.357
文献購入ページに移動 正常人の赤血球は両面凹の円板状で,直径は6.2〜8.2μ,平均7.2μ,標準偏差0.5μという値が示すように,多少の大小不同はあっても大体揃った円形を示すと考えられている.しかし,実際に塗抹標本上の赤血球を観察すると,大きさが違うというばかりでなく形も円でないものに遭遇する場合が多いものである.このような現象には独自の命名がされて日常繁用されているが,最近では観察法に走査電顕が加わるとともに新しい問題を提供するようになっている.筆者のとにろでは未だ走査電顕の経験はないので文献を参照して本稿の構成を試みるにとどまったが,御参考になれば幸いである.
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