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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻3号

1974年03月発行

文献概要

小児緊急室

泣き止まぬ時

著者: 中村孝1

所属機関: 1東大小児科

ページ範囲:P.400 - P.401

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 「急に泣き出して,全然泣き止まないんです.針でも刺さっているかと思って探してみたんですが,それもないし.」私たち小児科医は,当直の夜,こうした訴えで起こされることは決して稀ではない.月に1〜2回はあるだろう.ほとんどが乳児であるので,ここでは乳児についてのみ考えてみることにする.
 泣き止まないということは,乳児に何か大きな苦痛が与えられていると考えてよいであろう.大きな苦痛を痛みとおきかえてもよい.どこか痛い場所があるに違いない.それではどこが?それを探ることが第一の仕事になる.「ピンが刺さっていること?そんなことは数百年に一度です.」とスポック博士の育児書はのべている.実際その通りであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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