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雑誌目次

雑誌文献

medicina11巻4号

1974年04月発行

雑誌目次

今月の主題 高脂血症の意味するもの

①血清脂質とは

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.434 - P.435

この項は,血清脂質の内容や構成を説明し,一部の代謝にもふれ,他の項の高脂血症に関する解説に役立つようにしたいと考えた,脂質代謝には数多くの専門用語が用いられ,時に混乱を招くことさえあり,この点についても,本項がkey wordsとして役立てば幸いである.(*本稿との関係上,今月の主題の各論文に番号をつけてあります.)

②高脂血症とは

著者: 内藤周幸

ページ範囲:P.436 - P.437

 高脂血症とは,血清脂質のうち1つまたはそれ以上の脂質が「正常」以上に増加している状態と定義されている.この場合,総脂質は増加しているとは限らない.すなわちこの定義では,高脂血症を外国語のhyperlipidemia(Hyperiipidamie)に相当する術語として考えている.

③高脂血症は増加しているか

著者: 葛谷文男

ページ範囲:P.438 - P.439

 高脂血症を論ずる時,常に問題になるのは血清脂質の正常値(異常値)の設定である.これが往往,理想値とまちがって設定されたりすると大きな混乱が起こる.さしあたっては,日本人の血清脂質とくにコレステロールとか中性脂肪は増加しているかという問題と,高脂血症は増加しているか,という問題と2つにわけて考えることとしたい.後者に対して正常値の設定が問題になるわけである.

血清脂質とその動き

④コレステロール

著者: 武内望

ページ範囲:P.440 - P.441

 cholの動態については体内での合成(とくに肝),食餌性cholの吸収,および異化,排泄の3つの因子について考えなくてはならない(図1).
 腸管よりの吸収機構 腸管よりのcholの吸収機構は図2のように,腸管腔内でエステル型は膵液,小腸液のエステラーゼで水解され,胆汁酸の作用でミセルを形成し腸壁内に取り込まれる.腸壁内では一部はエステル化され,他の脂質と一緒にリポ蛋白とともにカイロミクロンを形成して,胸管リンパを経て血中へ担送される.この際胆汁酸によるミセル形成が最も重要であり,カイロミクロンの形成がついで大きな影響を与える。chol吸収量は必ずしも摂取量に比例せず,摂取量が増加すると吸収率は低下し,頭打ちの状態になる.

⑤トリグリセライド

著者: 竹内一郎

ページ範囲:P.442 - P.443

はじめに
 血中におけるTGがいかなる生物学的意義をもつかは,未だ不明の点も多いが,おそらく一つには,脂肪酸エネルギーを,使用目的に応じて各種組織へ運搬するための能率的な一形態と考えられる.そして,その運搬は主として,カイロマイクロン,VLDLの2つのリポ蛋白の形で行なわれる.前者は主として,摂食時に食事性の脂肪(外因性TG)を,その吸収の場である腸管から,利用,貯蔵の場である末梢組織肝へ運搬する機能を有し,後者は主として,空腹時に肝および腸管で合成された脂肪(内因性TG)を末梢組織へ運搬する機能を有するが,両者は形態的に連続であり,機能的にもoverlapがみられている.TGは体内の大部分の組織で合成されうるが,リポ蛋白を合成しうる臓器は肝および腸管に限られている.

⑥燐脂質

著者: 野間昭夫

ページ範囲:P.444 - P.445

 他の血清脂質画分に比し,燐脂質は測定法の繁雑さとその測定値の臨床的意義が不明な点が多いことより,立遅れている.しかし血清燐脂質測定は,他の脂質画分との相関という立場より,重視されるべきである.

⑦遊離脂酸

著者: 武藤泰敏

ページ範囲:P.446 - P.447

 血清の遊離脂酸(FFA)または非エステル型脂酸(NEFA)は,リポ蛋白ではなく主としてアルブミンと結合して存在する.血清FFA濃度は0.1~2meq/l,総脂質の約5%以下でその占める割合は小さい.しかし,FFAの半減期は2~3分で,代謝的にはきわめて活発な資質画分であるといえる.とくに絶食時において,各臓器(とくに心筋)へのエネルギー供給という面でFFAのもつ生理的役割は大きい.血清FFAの由来は主として脂肪組織より動員による.

測定値

⑧血清脂質の測り方とその注意

著者: 福井巌

ページ範囲:P.448 - P.452

はじめに
 高脂血症の脂質検査として現在行なわれているのは,コレステロール,燐脂質,トリグリセライド(TG),遊離脂肪酸(FFA)とリポ蛋白の測定である.総脂質やエステル型総脂酸は化学構造も異なり,生理作用も異なるいろいろの脂質の総和であり,その意義があいまいであるため,各脂質の測定が容易になった現在,あまり測定されなくなった.
 その他,血清脂質とくにTGの代謝に深い関係のある酵素としてリポプロテインリパーゼ(LPL)活性の測定や,脂肪負荷試験も行なわれているが,今回は誌面の都合で省略する.

⑨血清脂質の正常値と生理的変動

著者: 置塩達郎

ページ範囲:P.454 - P.455

はじめに
 血清脂質の測定は重要な検査であるが,たとえばコレステロールの正常値として報告記載されているものをみれば千差万別で,これほど違うものかと驚かされる位である.そのため正常値がどうして決められたかという根拠,また正常値とは一体何なのかという問題にまでさかのぼらなければならないことになる.
 性,年齢別に「正常者」の集団の「正常値」を計算することはできる.しかしほんとうに正常者の集団なのか,母集団は同じなのかという問題,また個人である患者に集団の正常値をあてはめることに無理はないだろうかという疑問もあろう.さらに「正常値」が必ずしも「望ましい値」であるとは限らない.一方,臨床家にとって判定の基準が必要なことはいうまでもない.

高脂血症の診断

⑩目でみる高脂血症

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.458 - P.459

 一般に高脂血症の診断は,血清脂質を化学的に測定することでなされている.しかし,日常の診断,しかもベッドサイドで、かなり、高脂血症を診断し得るものであり,診断のポイントの1つとして、視診が充分役に立つものである.

⑪分類と問題点

著者: 内藤周幸

ページ範囲:P.461 - P.463

 「高脂血症とは」の項に述べたごとく,広義の高脂血症は狭義の高脂血症と高リポ蛋白血症に分類される.この両者には,共通の問題点とそれぞれに特有な問題点とがある.また高リポ蛋白血症という立場からの高脂血症の分類法としては,現在WHO分類が世界的に用いられているが,この分類法自体にもいくつかの問題点がある.以下それらのうちの2,3の点について述べようと思う.

⑫高脂血症に続発するもの

著者: 八杉忠男

ページ範囲:P.464 - P.465

 高脂血症は家族性の遺伝的素因に基づいて現われるものと,いろいろな疾患の臨床症状の1つとして現われる場合,さらには食事の偏りなどの影響によって現われる場合がある.これらは家族性または二次性高脂血症と称されるが,高脂血症をみた場合には,これを起こしている代謝異常と高脂質症の存在によって現われる臨床的異常の両者を厳重に区別することが必要である.以下に高脂血症の存在によって惹起される臨床的異常の2,3について述べる.

どのような時,高脂血症がみられるか

⑬家族性高脂血症

著者: 関本博 ,   中田勲

ページ範囲:P.466 - P.467

高脂血症
 正常に存在する血液中の脂質成分の病的な増加をきたす疾患を通常,"高脂血症"とよび,このうち遺伝関係の明らかなものを家族性,または本態性高脂血症と名付け,食生活の影響を受けた2次的の血中脂質の増加とは区別して取り扱われる.病的なリポ蛋白の増加するLipopathyとは異質のものである.
 血液中の脂質はほとんどが蛋白質と結びついて移動するが,コレステロール,中性脂肪,燐脂質など,構成成分の比率によってその重さが異なったものとなる.これをもとにしてその軽重から,超高速回転によって非常に浮きやすいもの,浮きやすいもの,あまり浮きあがらないもの,などの特性から,超遠心法による分析では超低比重リポ蛋白,低比重リポ蛋白,高比重リポ蛋白などに分けられる.浮きやすさを表わす記号としてSfnが用いられ,この数字の大きいものほど軽く,浮上しやすい.

⑭酵素異常と高脂血症

著者: 齋藤玲子

ページ範囲:P.468 - P.469

 我々が臨床上しばしば直面する高脂血症は主として高トリグリセライド(TG)血症と高コレステロール(TC)血症である.そして血漿リポ蛋白代謝に関係の深い酵素はLipoprotein Lipase(LPL)とLecithin:cholesterolacyltransferase(LCAT)である.前者は(図1)に示すごとく血中TGの処理機構に関与し,後者は図2にその反応機構を示したが,血漿中の非エステル型コレステロール(uc)をエステル化することにより末梢より肝へのコレステロール担送に関与している1).ここでは,高脂血症の成因に関与するこの2つの主要な酵素についてのべたいと思う.

⑮腎疾患と高脂血症

著者: 清水隆 ,   佐々英一

ページ範囲:P.470 - P.473

腎疾患の脂質・リポ蛋白パターン
 腎疾患の場合,一般に腎機能や残余窒素などと血清脂質との間に相関はみず,慢性腎炎では必ずしも脂質レベルは上昇していないが,尿蛋白の著明な,血清蛋白濃度の低下が著しい例に血中脂質の増加しているものが多く,普通,こうした場合はネフローゼ症候群(NS)と呼ばれる。したがって本文では主としてNSについて記述することとする.
 本症の高脂血症は脂質分画の面より高TC,高TG,高PL,正〜低FFA血症がみられ,リポ蛋白の立場から高VLDL,高LDL,低HDLがあり,Fredricksonらの型別によるとType II,IV,(V)がみられる.Gitlinらは小児ネフローゼでSf10-200の上昇をみ,Sf3-9,α-リポ蛋白は正常ないし低下と報告し,GofmanらもSf0-1212-20,20-100,100-400のリポ蛋白の著明な上昇とHDL2の著明な減少を認めている.BaxterらはNSの重症度を血中蛋白濃度より分類し,軽症ではLDLのみが上昇し,中等症でVLDLとLDLが増加し,重症例ではVLDLが非常に増加するがLDLは不変か増加してもごくわずかであり,VLDLが増加している場合,HDLは減少しているという.また重症なほどPL/TC比の低下も著明であり,VLDL中のTC含量が相対的に増加している成績を示している.われわれの成績を表1に示す.

⑯糖尿病と高脂血症

著者: 丸浜喜亮

ページ範囲:P.474 - P.475

 糖尿病では,いわゆる糖尿病性高脂血症(Diabetic Lipemia)と呼ばれる高度の高脂血症の他,種々の程度の高脂血症がみられ,糖尿病の治療により軽快することが多いが,治療後にも高脂血症の存続する場合がある.

⑰内分泌疾患における高脂血症

著者: 折茂肇

ページ範囲:P.476 - P.478

 各種の内分泌疾患に高脂血症を合併することは,日常の臨床においてしばしば経験されるが,高脂血症自体が治療の対象となることは少なく,原疾患の治療により軽快する場合が多い.本小稿では,糖尿病を除く内分泌疾患に伴う高脂血症につき,代表的なもののみをとりあげ,その特徴を述べることにする.表に参考のため,各種内分泌疾患と,その際に認められる高脂血症の各型(WHO分類)との関係を示す.

⑱肝・胆・膵疾患と高脂血症

著者: 深沢俊男

ページ範囲:P.480 - P.481

アルコール性脂肪肝
 急性,慢性を問わず,アルコールにより脂肪肝・高脂血症の起こることはよく知られている.増加している脂質は主にトリグリセリド(TG)で,慢性アルコール飲用老にはFredrickson IV型27%,V型8%,計35%に高脂血症がみられている.現在,肪脂肝の診断は肝生検が最も確実とされているが,化学的検査としてBSP, GOT, GPTの異常が指摘されており,とくにこれら所見を組み合わせると診断率は50%以上になるという(Devenyiら,1970).われわれはこれらの所見に加えて,高TG血症あるいはPre-β帯の増加のある症例に脂肪肝をしばしば見出している.
 高脂血症の原因としては,アルコールによるリポ蛋白リパーゼ(LPL)活性の低下が報告されているが,ヒト・動物ともにアルコール高脂血症でのLPL活性の低下を認めない報告が多く,アルコールにより,肝からの脂質流出増加が実験的に確かめられている(Baraonaら,1973).

⑲肥満と高脂血症

著者: 石川勝憲

ページ範囲:P.482 - P.483

 肥満症,高脂血症,糖尿病は本質的には異なった疾患であるが,表現されている代謝異常は多くの共通点をもっている.高脂血症のIV型は糖尿病によって二次的に起こるし,III型は更年期の女性に多く,いずれも栄養過多により増強される.ここでは脂質分画と肥満の関係について述べる.

⑳脳卒中,虚血性心臓病と高脂血症

著者: 戸嶋裕徳 ,   合田洋男

ページ範囲:P.484 - P.485

 1954年第2回国際心臓学会において,初めて冠動脈疾患と食餌性脂肪および血清コレステロール似下血清chと略)の関係が発表1)されて以来,アテローム硬化の促進因子の1つとして高コレステロール血症が注目されるに至り,Keysら2)による国際的な疫学的研究やKannelら3,4)によるFramingham studyなどにより,その意義が明らかにされている.最近American Heart Associationも,冠疾患のrisk factorとして血清ch 260mg/dl以上,空腹時中性脂肪250mg/dl以上あるいは電気泳動による明らかなPre-βリポ蛋白分画の存在をあげている.
 一方,本邦における虚血性心臓病の頻度は最近,増加傾向を示しつつあるとはいえ,いまだに脳卒中が圧倒的に多く,高脂血症の頻度および程度は欧米にくらべて低く,高脂血症よりはむしろ高血圧との関連性に重点をおく人が多い.

㉑免疫疾患と高脂血症

著者: 中谷矩章 ,   重松洋

ページ範囲:P.486 - P.487

 免疫疾患と高脂血症を論ずるにはdysglobulinerniaと血清脂質の関係を中心に述べねばならないが,ここではこの分野において最もよく研究され,興味ある知見が得られている骨髄腫と高脂血症を中心として述べることにする.
 骨髄腫において血清脂質を調べた報告は比較的多く,その大部分が血清コレステロールおよびβリポ蛋白が正常より低下していたという成績を示しているが,骨髄腫に高脂血症,黄色腫が合併した症例が相次いで報告されるにおよび,骨髄腫と黄色腫のように稀な2つの疾患が偶発したと考えることは統計学的に困難となってきた.かくて人々の関心が骨髄腫蛋白(M蛋白)と脂質の関係に向けられ,M蛋白の抗リポ蛋白作用が見出された.そしてこれらの知見をもとにして,Autoimmune hyperlipidemiaという概念が主としてフランスのBeaumont1)を中心とする学者らによって確立された.

㉒妊娠と高脂血症

著者: 大森安恵 ,   藤本郁野

ページ範囲:P.488 - P.490

はじめに
 妊娠時に高脂血症のみられることは,すでに1800年代から知られていた.すなわち40年前にかかれたBoyd1)の論文によると,Virchow(1847)は,妊娠後期患者の血清がミルク様で,これが脂肪に由来したものであることを証明している.--今日,血清がミルク様に白濁しているものは,中性脂肪が高濃度であることが明らかにされている.
 1911年Chauffard,Larocheらは,妊娠中血中コレステロールの増加が起きることを見出した,当時脂質の測定には大量の血液を要し,データにもかなりの差異がみられたが,Bloorらの微量測定法が確立されてから,脂質に関する研究はさらに進歩し,当時すでに,妊娠中の総脂質,総コレステロール,中性脂肪,燐脂質は,妊娠の進行とともに増加していることが認められていた1).Lawrence(1916)は,ニワトリが繁殖期になると,血清脂質の増加をきたすことを見出し,性ホルモンと脂質の関係を最初に報告した2).近年多数の報告者によって妊娠時の高脂血症は確認されている.

㉓加齢と高脂血症

著者: 木畑正義

ページ範囲:P.492 - P.493

 高脂血症が動脈硬化症の促進因子であることは否定し得ないが,同時に身体各臓器にも少なからぬ影響を与えている.すなわち脂質代謝異常は全身的に起きていて,高脂血症はその一部分現象として現われているに過ぎないと考えるべきである.

㉔薬物による高脂血症

著者: 山本章

ページ範囲:P.494 - P.495

 高脂血症を起こす薬物の中で,普段の生活に最も密接なつながりのあるものはアルコールであり,また医薬品としてなじみの深いものにはglucocorticoidによる高脂血症がある.薬物による高脂血症としては医薬品の他に,農薬,食品添加物や製造過程における不意の混入物があり,さらに動物実験に使用される薬物もいくつか挙げられる.

高脂血症の管理

㉕食事による管理

著者: 秦葭哉

ページ範囲:P.496 - P.497

高脂血症における食事性脂質の役割と食事療法の適応
 高脂血症を発生させる因子として,現在,遺伝,加齢,代謝疾患,環境,とくに食事があげられている1).これらの諸因子のうち,食事性脂質は①軽症ないし中等症の高脂血症の原因である場合が多く,②代謝性疾患に続発した高脂血症を修飾,増悪し,③遺伝性家族性高脂血症の顕現化と修飾をする,つまり,食事性脂質は,あらゆる型の高脂血症の病理発生に関連した要因で,高脂血症の是正にはどうしても無視することのできない役割をもつ.
 なかでも食事療法がもっとも必要で,しかも多くの場合有効なのは,原病のない中年者の空腹時血清総コレステロール220〜300mg%,トリグリセライド130〜300mg%程度の軽症ないし中等度の高脂血症Type IIa,IIb,IVで,これが第一の適応である,この種の高脂血症は,食事性脂質の過剰摂取により発症している場合が多いからである.またこの種の高脂血症は例数も多く,食事療法という薬物以外の生理的摂取物のコントロールだけで治療できれば,それは患者にとって極めて有利なことといわなければならない.

㉖薬物による管理

著者: 鵜澤春生

ページ範囲:P.498 - P.499

薬剤効果に対する評価の現況
 高脂血症に血中脂質を下げるような薬剤を投与するにあたって,薬剤の効果に対する評価の現況を知っておく必要があろう.高脂血症が動脈硬化性疾患のリスク因子のひとつであることが明らかとなってから,この10数年に登場した薬剤は枚挙にいとまがない.それではこれらの薬剤で上昇している血中脂質を管理した場合,心筋梗塞や脳梗塞などのmorbidityやmortalityがどのようになるであろうか.疑問は平凡であるが,解答は困難である.
 ひとつの理由として,この種の疾患のnaturalhistoryの実態がまだ明確でないこともあろう.しかしこのような問題に対して,英米ではすでに大規模な研究を行なっている,それをみると,薬剤の有効性を客観的に評価するため統計学者をも含むproject teamを作り,二重盲検法,matchedpairの選択などを含む厳密な研究計画,3桁から4桁の対象人口で,期間も数年から10数年にわたる大規模なものである.しかもこれらの成績は,発表者によって必ずしも一致していない.

座談会

高脂血症とその治療

著者: 八杉忠男 ,   内藤周幸 ,   中村治雄

ページ範囲:P.500 - P.508

高脂血症が注目されている.しかし,その治療の適応をはじめとして,それと密接な関連をもつ分類とその方法など,問題も多いようだ.それらをふまえつつ,治療の実際から,すでに日程に登りつつあるといわれるGenetic counselingの是非まで

グラフ X線造影のみかた 消化管・1

食道

著者: 白壁彦夫 ,   西沢護 ,   塚田隆憲

ページ範囲:P.510 - P.516

 成書にとり扱われている食道疾患のX線像をみると,1930〜1940年代は主として,悪性腫瘍,憩室,良性腫瘍,奇形などの頻度が多い.1950年代になると脈管系による圧迫像,食道の偏位,静脈瘤,筋腫,炎症などがとり入れられた.1970年代に入ると,二重造影像を使った悪性腫瘍の診断(御厨)がクローズアップされ,これが食道早期癌の発見に密着した、
 食道X線検査法をみても,初めはほとんどが充盈像だけで,精密検査には粘膜像がつけ加えられた,しかし現在では,スクリーニングにも,精密検査にも,二重造影法が欠かせないものになっている.

ベクトル心電図講座・4

心筋硬塞

著者: 石川恭三

ページ範囲:P.517 - P.521

 心電図上での心筋硬塞(Myocardial infarction)の診断は,主として定性的なパターン認識に基づいて行なわれることが多いので,定性的な診断に強いベクトル心電図が最もその偉力を発揮できるわけです.スカラー心電図上では,小さな結節か,あるいは全くnoiseと鑑別できないような細かい棘のようなものが,ベクトル心電図のQRSループ上では,明らかに心筋硬塞により惹起された異常所見を示すことがあり,その診断に大いに役立つことが多々あります.今回は,前壁中隔硬塞と側壁硬塞について述べ,後下壁硬塞は次号にゆずることにいたします.
 心筋硬塞は,冠動脈の閉塞により,その支配下にある心筋が,そこからの血液供給が途絶されて壊死に陥るために生じるものです.心筋硬塞は,その広がりの程度により,貫壁性心筋硬塞(Transmural myocardial infarction),心内膜下硬塞(Sub-endocardial myocardial infarction)ならびに心外膜下硬塞(Sub-epicardial myocardial infarction)とに大別できます.ここでは,貫壁性心筋硬塞についてお話することにします.

アルコールによる臓器障害・4

アルコールと肝臓—(2)アルコール性肝障害の臨床

著者: 石井裕正 ,   村岡松生 ,   斎藤晴比古

ページ範囲:P.522 - P.525

 アルコール性肝障害(脂肪肝・アルコール性肝炎・肝硬変)の発生機序および脂肪肝と他のアルコール性肝病変(アルコール性肝炎・肝硬変)との関連については前号1)において述べたが,今回は,アルコール性肝障害の臨床的事項につき解説を加える(図1).

専門医に聞く・18

広範な肺線維化を伴った気管支拡張症のため,持続性の咳嗽,喀痰,喘鳴を基調とし,時々発熱を繰り返しつつ,しだいに呼吸困難が進行してきている29歳男子の症例

著者: 中島道郎 ,   金上晴夫

ページ範囲:P.526 - P.530

 家族歴 姉;心臓弁膜症にて死亡.母1高血圧症,気管支喘息の系類なし.
 既往歴 13歳:扁桃摘出術,14歳:慢性副鼻腔i炎で手術.

医学英語へのアプローチ・1

MEDICAL EMERGENCY

著者: 高階経和

ページ範囲:P.535 - P.535

 今回より12回にわたり,シリーズとして医学英語の使い方を読者とともに学んでみたいとおもいます.まず,病院の緊急外来から始めてみましょう.

図解病態のしくみ

神経4 脳幹・小脳障害

著者: 本多虔夫

ページ範囲:P.536 - P.537

 脳幹の主要構造は左右の脳神経核,上下に走る伝導路小脳伝導路および網様体である.その病巣によっては,これらの各部位に障害が起こり,それぞれに特有な症状がみられる.脳幹は細長く,その断面は小さいので,小病巣によっても2つ以上の構造が侵されることが多いが,なかでも脳神経症状と伝導路症状の組み合わせは脳幹病巣に特有の病像ということができる.小脳はこの脳幹の背後に位置し,形態的にも機能的にも密接な関連を有している.

検体の取り扱い方と検査成績

血液pH,血液ガス測定

著者: 長谷川博

ページ範囲:P.538 - P.539

 血液pH,酸素分圧,炭酸ガス分圧,重炭酸塩の濃度などの測定には2つの大きな誤差源がある.
 1)採血を中心としたbedsideの誤差:ⓐ検体の嫌気的操作,ⓑ採血後の経時変化(放置誤差)(温度の影響)

くすりの副作用

アスピリンと消化器障害

著者: 石川誠 ,   高橋恒男

ページ範囲:P.540 - P.541

 アスピリン(アセチルサリチル酸)による消化器障害は古くから指摘されているが,その病変は,①急性胃粘膜の出血,びらん,あるいは潰瘍および②慢性の潰瘍の形成である.

小児の処置

小児の胃洗浄

著者: 山内豊茂 ,   大柳和彦

ページ範囲:P.542 - P.543

 小児の薬物誤飲および農薬,殺鼠剤などの毒物誤飲などで急性中毒を起こした時,摂取した薬物などを速やかに除去するため胃洗浄が行なわれる.最近の米国文献では,同法よりもむしろ医用活性炭投与による治療がすすめられているが,誤飲後短時間の際は,胃洗浄による効果が大である.
 毒物誤飲による当科入院例は11例あり,患児の年齢は9カ月より11歳で,1〜2歳の乳幼児が大部分を占めた,これらのうち,胃洗浄を行なった例は6例で,下記の通りである.

小児緊急室

小児急性薬物中毒(飲用の場合)

著者: 山本高治郎

ページ範囲:P.544 - P.545

通報受理時点における判断と指示
 薬物中毒の診療は多くの場合,家人とくに母親からの電話による通報とともに始まる.薬物中毒の9割以上は,飲用によるものであるから,demulcentの投与と嘔吐の誘発が救急治療の第一歩となることはいうまでもない.この際強酸,強アルカリ,灯油,ガソリンなどの石油蒸留物の場合には,嘔吐誘発は一応禁忌と考えねばならない.したがってそのような毒物でないことを確認する必要がある.ただし現在の家庭用品の中には,食道に腐蝕と瘢痕をもたらすような強酸や強アルカリはまず存在しないから,水の投与と嘔吐の誘発で多くの場合大過はないと考える.灯油については,気管内送管を行なった後胃洗滌に移ることを原則とするよう,米国の成書は述べたものが多いが,これは吸引性肺炎の危険のためである.しかし大量の誤飲で胃洗滌が遅れた場合には,吸収による重篤な障害の危険がある.下記の吐根シロップは,自然な嘔吐反応をおこすので,吸引の危険は少なく,その使用をすすめる著者もある.石油の類では,粘稠度が低く表面活性の高い灯油,ガソリンに肺炎の危険があるが,流動パラフィンは完全なnon-toxic ingestionである.嘔吐誘発の方法は,欧米ではその有用性と安全性が再評価された吐根シロップが用いられており,家庭常備薬のひとつとなっている.しかしわが国では薬局方への記載もなく入手の方法がないので,指あるいは匙を用いて咽頭後壁を刺激する方法をとらざるを得ない.demulcentとしては,牛乳,生卵などが用いられる.流水を使うときは,100〜150ml与えて嘔吐誘発を行なうよう指示する.

婦人の診察

婦人の下腹痛(2)

著者: 橋口精範

ページ範囲:P.546 - P.547

妊娠に関係したもの
 下腹痛がみられる場合,妊娠後半で明らかに腹部が膨満している場合には,妊娠に関連している痛みではないかという疑いをもつことになるが,妊娠初期,それも妊娠のごく初期の場合は鑑別診断が必要となってくる.

オスラー博士の生涯・18

5年ぶりの欧州旅行—1889〜1890

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.549 - P.551

 オスラーが1889年にジョンス・ホプキンス病院に赴任してからは,毎日忙しい日が続いた.しかし,カナダとは近密な連絡を保ち,12月末には,トロントでの生物学研究所の開所式などに出かけ,またカナダを訪れたときには故郷の母親を訪れることを忘れなかった.

診療相談室

軽症の亜急性甲状腺炎について

著者: 鈴木秀郎

ページ範囲:P.531 - P.532

質問 最近4〜5年ですが,亜急性甲状腺炎のような,いわゆるStruma migransといった状態で,無熱あるいは微熱ていど,甲状腺の腫脹(軽度),圧痛あり,血沈はせいぜい軽度亢進ていど,膠質反応に異常なく,ほんの短期間の副腎皮質ホルモンの使用で治癒するような症例(多くは中年女性)を3〜4例経験しましたが,私は亜急性甲状腺炎と考え処置していますが,いかがでしょう.なお,BMR,トリオソルブなどほとんど正常,1例のみ他の原因を除外できませんが,PBIの上昇(10.2/dl)がありました.(東京都S生)
答 御質問の症例は,記載された所見からいえばいかにも軽症あるいはある程度経過した亜急牲甲状腺炎らしくみえますが,2,3の点で記述が十分でない点があり,それだけでは決めかねるところがあります.以下それらの点についてのべてみます.

腹水を伴う急性肝炎の診断

著者: 涌井和夫

ページ範囲:P.532 - P.533

質問 腹水を伴う急性肝炎の診断,ことに鑑別診断にっいてご教示ください. (横浜市 T生)
答 急性肝炎に腹水を伴うことはまれで,重篤な徴候とされている.Turnerによれば,急性肝炎で腹水をみることは,0.2%,すなわち千人に2例程度の割合であるとされ,Luckeによれば死亡した急性肝炎症例では,そのほぼ60%に腹水を認めたとしている.腹水の発現が急性肝炎症例にみられる時は,劇症,ないし亜急性肝炎(Lücke,Mallonyらの意味での)をまず考え,予後の重篤なことを覚悟し,慎重な治療が望ましい.ただ,急性肝炎例での腹水の発現はたしかに予後の重篤さを示し,一般には発現後数日で死亡するとされているが,時に軽快,回復をみることもあり,この中には,その後急速に壊死後性肝硬変に進み,結果的には予後の悪かったものも,その後全く正常生活に復した症例も経験される.腹水の発現は急速であることが多い.また,その回復例では,腹水の消失も2,3週間内に起こることが知られている.この点,慢性肝疾患末期に発現する腹水とは多少ニュアンスの異なりがある.こうした場合の腹水の発現機序の詳細は不明であるが,死亡例では,多く急性黄色肝萎縮の型をみるので,急激な肝細胞壊死に伴う血液膠質滲透圧の変化が他の各種の要因中では注目されよう.

レンテインスリンとセミレンテインスリンの使い分け

著者: 平田幸正

ページ範囲:P.533 - P.533

質問 レンテインスリンとセミレンテインスリンの使い分けについてこ教不ください. (横浜市K生)
〔答〕 レンテとセミレンテとの臨床的な差は次のようなものである.①レンテはもともと作用時間の短いセミレンテと,作用時間の長いウルトラレンテとの混合液(3:7の割合)であり,したがってレンテはセミレンテよりも作用時間が長く,またセミレンテとレンテとを同量注射した場合を比較すると,血糖の最低値はセミレンテのほうが早く現われる,②ウルトラレンテとセミレンテが異なる動物のインスリンである場合(たとえばNovo社のウルトラレンテはウシ,セミレンテはブタインスリン),その抗原性の差から抗体のでき方に著しい差がある場合がある.その時は,両者の効果にかなりの差が起こるといえる.一般にブタインスリンよりもウシインスリンに対して,より強い抗体を作ることが多い.

洋書紹介

—W. W. Sutow, T. J. Vietti & D. J. Fernbach編—Clinical Pediatric Oncology

著者: 沢口重徳

ページ範囲:P.490 - P.490

小児悪性腫瘍の臨床に関する新知見を整理
 小児の悪性腫瘍は,わが国においても,最近その重要性がいよいよ高まってきたが,この方面の包括的な著書は内外ともに極めて乏しい実状であって,日常多くの困難な問題に直面している関係の人々は,おそらく一種の飢餓感さえもって,新著の頁を繰ることであろう.
 本書は米国のSouthwest Cancer Chemotherapy Study Groupの小児部会のメンバーが,豊富な経験と長年にわたる研究をもとに記したもので,臨床家を主な対象とし,各科領域における小児悪性腫瘍の臨床の進歩と現況をのべることを主眼としている.したがって病理学的事項は必要最小限にとどめられた.

—J. C. Brocklehurst著—Textbook of Geriatric Medicine & Gerontology

著者: 吉川政巳

ページ範囲:P.530 - P.530

重点的記載が生きている老年病学の教科書
 欧米における最近の老年医学の著書としては,Dobrauer編集(1965〜1969),Rossman編集(1971)のそれぞれドイツ,アメリカを中心とした教科書があったが,今回,英国の学者を中心としたBrocklehurst編集の"Textbook of Geriatric Medicine and Gerontology(1973)"が発刊された.英国の老年医学には伝統があり,特色のある医療保障制度とともに,1人1人の患者をよく観察把握してゆく点でわれわれ臨床家に参考となる面が多いが,本書はそのような特色のよくうかがえる好著となっている.
 内容は3部,23章にわかれ,第I部老年学(Gerontology)1〜4章,第II部老年医学(Geriatric Medicine)5〜18章,第III部医療および地域保護(Medical and Comrnunity Care)19〜23章,よりなっている.

勤務医訪問

第1回内科専門医試験に合格して—聖路加国際病院レジデント西崎統先生に聞く

著者: 編集室

ページ範囲:P.552 - P.553

臨床の実力を試したかった
 --このたびは第1回内科専門医試験合格おめでとうございます.先生は昭和42年に大阪医大をご卒業され,最後のインターンを終えてから聖路加病院でレジデントをやられて,この試験をお受けになったわけですね.聖路加を選ばれた理由は,とくにございますか.
 西崎 いい臨床医になりたかったんです.大学ですとどうしても研究が主体になりますから,いい臨床医がたくさんおられる診療体制のしっかりした市中病院で学びたいと恩いました.

ある地方医の手紙・22

「殺人」依頼

著者: 穴澤咊光

ページ範囲:P.554 - P.555

W先生
 このごろ,どうも,私はいささか頭にきています.それというのも,ある重態の患者の「子」が親の生命を縮めてくれ,と私に「殺人」を依頼してきたのです.不治の重病で七転八倒する肉親の苦しみを見るに見かねた患者の家族が,「たとえ死んでもよいから病人を早くラクにしてやってくれ」と医師に要求するような場面はどの医師でも経験することでしょうし,また,たとえば,末期癌や,脳卒中で昏睡が数十日におよぶような症例で,患者の看護に心身ともに疲れはてた家族が,「これだけ手をつくせば本人も満足,私たちも心残りはありません.どうせ治らないものならば,せめて自宅で死なせてやりたい.それなら当人も浮かばれるでしょう.」と医師に要求して治療を中止させ,まだ病人が息のあるうちに自宅に運び,そこで臨終を迎えさせる(農村では,「人生の終局は病院のベッドの上などではなく,自宅の畳の上で安らかに迎えるべきものである.」という考え方が強いため),というようなことも,地方に行けば,さして珍しくはないようです.ところが,今日,私に「殺人」を依頼してきた息子は,自分の継母の貯えていた小金が,彼女の治療費のために使われてしまい,自分が「遺産」として受け取る分が減りはしないか,と恐れ,私に継母を殺してくれ,と要求してきたのです.いくら生さぬ仲とはいえ,なんとヒドイ話ではありませんか.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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