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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻4号

1974年04月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症の意味するもの 血清脂質とその動き

④コレステロール

著者: 武内望1

所属機関: 1阪大・第3内科

ページ範囲:P.440 - P.441

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 cholの動態については体内での合成(とくに肝),食餌性cholの吸収,および異化,排泄の3つの因子について考えなくてはならない(図1).
 腸管よりの吸収機構 腸管よりのcholの吸収機構は図2のように,腸管腔内でエステル型は膵液,小腸液のエステラーゼで水解され,胆汁酸の作用でミセルを形成し腸壁内に取り込まれる.腸壁内では一部はエステル化され,他の脂質と一緒にリポ蛋白とともにカイロミクロンを形成して,胸管リンパを経て血中へ担送される.この際胆汁酸によるミセル形成が最も重要であり,カイロミクロンの形成がついで大きな影響を与える。chol吸収量は必ずしも摂取量に比例せず,摂取量が増加すると吸収率は低下し,頭打ちの状態になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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