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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻4号

1974年04月発行

文献概要

今月の主題 高脂血症の意味するもの 測定値

⑨血清脂質の正常値と生理的変動

著者: 置塩達郎1

所属機関: 1大阪府立成人病センター臨床化学科

ページ範囲:P.454 - P.455

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はじめに
 血清脂質の測定は重要な検査であるが,たとえばコレステロールの正常値として報告記載されているものをみれば千差万別で,これほど違うものかと驚かされる位である.そのため正常値がどうして決められたかという根拠,また正常値とは一体何なのかという問題にまでさかのぼらなければならないことになる.
 性,年齢別に「正常者」の集団の「正常値」を計算することはできる.しかしほんとうに正常者の集団なのか,母集団は同じなのかという問題,また個人である患者に集団の正常値をあてはめることに無理はないだろうかという疑問もあろう.さらに「正常値」が必ずしも「望ましい値」であるとは限らない.一方,臨床家にとって判定の基準が必要なことはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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