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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻4号

1974年04月発行

診療相談室

軽症の亜急性甲状腺炎について

著者: 鈴木秀郎1

所属機関: 1東大・第1内科

ページ範囲:P.531 - P.532

文献概要

質問 最近4〜5年ですが,亜急性甲状腺炎のような,いわゆるStruma migransといった状態で,無熱あるいは微熱ていど,甲状腺の腫脹(軽度),圧痛あり,血沈はせいぜい軽度亢進ていど,膠質反応に異常なく,ほんの短期間の副腎皮質ホルモンの使用で治癒するような症例(多くは中年女性)を3〜4例経験しましたが,私は亜急性甲状腺炎と考え処置していますが,いかがでしょう.なお,BMR,トリオソルブなどほとんど正常,1例のみ他の原因を除外できませんが,PBIの上昇(10.2/dl)がありました.(東京都S生)
答 御質問の症例は,記載された所見からいえばいかにも軽症あるいはある程度経過した亜急牲甲状腺炎らしくみえますが,2,3の点で記述が十分でない点があり,それだけでは決めかねるところがあります.以下それらの点についてのべてみます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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