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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻4号

1974年04月発行

診療相談室

レンテインスリンとセミレンテインスリンの使い分け

著者: 平田幸正1

所属機関: 1鳥取大・内科

ページ範囲:P.533 - P.533

文献概要

質問 レンテインスリンとセミレンテインスリンの使い分けについてこ教不ください. (横浜市K生)
〔答〕 レンテとセミレンテとの臨床的な差は次のようなものである.①レンテはもともと作用時間の短いセミレンテと,作用時間の長いウルトラレンテとの混合液(3:7の割合)であり,したがってレンテはセミレンテよりも作用時間が長く,またセミレンテとレンテとを同量注射した場合を比較すると,血糖の最低値はセミレンテのほうが早く現われる,②ウルトラレンテとセミレンテが異なる動物のインスリンである場合(たとえばNovo社のウルトラレンテはウシ,セミレンテはブタインスリン),その抗原性の差から抗体のでき方に著しい差がある場合がある.その時は,両者の効果にかなりの差が起こるといえる.一般にブタインスリンよりもウシインスリンに対して,より強い抗体を作ることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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