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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻5号

1974年05月発行

今月の主題 臨床心電図のキーポイント

見誤りやすい心電図所見

心筋硬塞と特発性肥厚性心筋症

著者: 金沢知博1 三浦傳1 佐藤孝雄1

所属機関: 1秋田大第2内科

ページ範囲:P.590 - P.593

文献概要

 特発性肥厚性心筋症は通常心室壁(ことに左室)が肥厚しているが内腔閉塞のない非閉塞型と,左室壁とともに室中隔の肥厚がとくに著明で左室流出路の狭窄をきたす型(Idiopathic Hypertrophic Subaortic Stenosis;IHSS)で代表される閉塞型に分けられる.いずれも心電図上高度の左室肥大所見を呈するが,弁膜疾患や高血圧心などにみられる肥大所見と少なからず傾向を異にし,異常Q波や高度のST-T異常など心筋硬塞類似の所見を伴うことが多く,心電図所見のみからではそれらを鑑別することに困難を感ずる例が少なくない.
 以下症例を示し,少しく解説を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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