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今月の主題 臨床心電図のキーポイント ベクトル心電図はどこがすぐれているか
心室肥大
著者: 伊東貞三1 立山和美2
所属機関: 1自衛隊中央病院・内科 2自衛隊中央病院・検査科
ページ範囲:P.603 - P.608
文献購入ページに移動そもそもベクトル心電図の臨床的応用に際して,最も価値のある研究はGrishman誘導法による右室肥大と右脚ブロックとの判別の問題であった.その後各種誘導法の発展とともに,今日ではわが国はじめ多くの国々においてcorrected orthogonal systemであるFrank誘導法が用いられるようになった.誘導法が異なってもGrlshmanの提唱した考えには大きな狂いはないように思える.すなわち,右室肥大の判別にベクトル心電図は価値ある役割を果たしているようである.そこで,これからFrank誘導法を用いたベクトル心電図について,それが右室肥大の際にどのようなpatternを示し,どのように臨床に役立つかを筆者らのささやかな経験を通して症例とともにお見せしようと思う.
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