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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻6号

1974年06月発行

文献概要

検体の取り扱い方と検査成績

消化管寄生虫の検査

著者: 浅見敬三1

所属機関: 1慶大寄生虫学

ページ範囲:P.806 - P.807

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 腸管寄生虫病の診断には,糞便からの虫卵や虫体の顕微鏡による検出がもっとも信頼度の高い,しかも簡便で実際的な方法である.最近,活発に研究が進みつつあるとはいえ,免疫学的方法が糞便検査にとって代わるにはまだ相当の年月を要しよう.腸管腔に棲む寄生虫の抗体産成刺激の弱さや,微生物とは比較にならぬほど複雑な抗原物質構成などが,現存の免疫学的検査法の応用への大きな障害となっている.
 消化管寄生虫には蠕虫類と原虫類とがあり,前者では主に虫卵が,後者で虫体が検出対象となる.対象の相違のために両者の間には検体の取り扱い方や結果の意味づけにも相当な違いがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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