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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻7号

1974年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変—今日の視点 肝硬変の問題点

肝硬変の分類—とくに成因との結びつきについて

著者: 兼高達貳1

所属機関: 1東京逓信病院・消化器科

ページ範囲:P.842 - P.844

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 肝硬変を分類する立場は,形態学,組織発生,成因およびこれらの組み合わせの4通りが主なものである.純粋に形態のみの分類は最も単純明快であるが,実際上は扱いにくく実用化されていない.すべての肝疾患は,十分に長く持続し進行した場合は肝硬変になりうると考えられている.したがって,成因による分類は数が多くなり過ぎる上に,異なる成因で同一の病像を示すものが多いので実用に耐えない.胆汁性,心臓性,寄生虫性,ヘモクロマトーシスやWilson病などの特殊型肝硬変にのみ使用されている.一般的な肝硬変については,形態に組織発生や成因を加味したものが実用化されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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