文献詳細
文献概要
今月の主題 肝硬変—今日の視点 肝硬変の問題点
肝硬変の疫学—昭和47年度全国疫学調査成績を中心として
著者: 松下寛1
所属機関: 1国立公衆衛生院・疫学部
ページ範囲:P.845 - P.847
文献購入ページに移動肝硬変への疫学的アプローチ
わが国の肝硬変死亡は戦後漸増傾向を示してきたが,昭和43年以来,死因順位の第10位を占めるにいたり,悪性新生物,脳血管疾患,心臓病に次ぐ重要な成人病となっている.
肝硬変の発生原因の解明を目的とする疫学的研究は,集団におけるその発生,蔓延の実態を正しく把握することからはじあられるが,この場合重要なのは明確な母集団の上に立った確実な症例を研究対象とすることであり,また,その疫学的解明に最も有用な情報として,本症罹患の全国的状況を把握することが最も要望されてきた.
わが国の肝硬変死亡は戦後漸増傾向を示してきたが,昭和43年以来,死因順位の第10位を占めるにいたり,悪性新生物,脳血管疾患,心臓病に次ぐ重要な成人病となっている.
肝硬変の発生原因の解明を目的とする疫学的研究は,集団におけるその発生,蔓延の実態を正しく把握することからはじあられるが,この場合重要なのは明確な母集団の上に立った確実な症例を研究対象とすることであり,また,その疫学的解明に最も有用な情報として,本症罹患の全国的状況を把握することが最も要望されてきた.
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