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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻7号

1974年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変—今日の視点 肝硬変の問題点

肝硬変と肝癌

著者: 桜井幹己1

所属機関: 1阪大第1病理

ページ範囲:P.856 - P.857

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 わが国の肝硬変は世界的に有名なフランスに匹敵するほどには多くないが,肝癌が合併する率は数倍多く,アフリカや,近くでは台湾のように,肝癌は多いが肝硬変との合併はわが国ほど高率でないなど,地理病理学的特徴がある1).わが国の肝癌の成因を追求するに当たっては,その約80%に合併している肝硬変の成因との間に深い関係があろうことは疑う余地がない.今回はオーストラリア(Au)抗原感染症と肝癌の形態を中心に肝硬変全般と肝癌の関係について論及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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