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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要なバイオプシー

生検の必要性

著者: 木下康民1

所属機関: 1新潟大・第2内科

ページ範囲:P.978 - P.979

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生検の定義と手技の種類
 臓器生検(以下,生検と略す)とは文字通りにいえば,生体の一部を検査の目的をもって採取することである.したがって,てれの行なわれる領域は広く臨床各科にわたるが,手技の面からいえば,目的臓器の一部を手術的に採取する手術的方法と非手術的方法の2つに大別できる.前者は,たとえば開胸肺生検とかリンパ節の摘出などである.後者には主として行なわれる経皮的方法のほか,特殊な方法として,肺のような特定臓器にあっては胸腔鏡下とか経気管支性の肺生検があり,胃腸ではbrushingという方法が行なわれる.経皮的生検として最も日常行なわれているのは腎と肝であるが,これらはいわゆる盲生検blind biopsyであり,臓器の正確な位置を確認した上で行なわれる.また非手術的生検法には臓器に穿刺針を刺入して切片を採取するのに吸収によるaspiration biopsyと切片を切りとるpunch biopsyがある.腎の場合についていえば,前者の代表的な針は先端が円鋸になったTurkel針であり,後者の代表的なものはVim-Silverman針である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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