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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要なバイオプシー 生検で何がわかるか

骨髄

著者: 肥後理1

所属機関: 1杏林大・内科

ページ範囲:P.1002 - P.1003

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 骨髄の生検というと,従来より行なわれてきた骨髄穿刺吸引法も一種の生検ではあるが,最近では骨髄組織像を観察するための生検法が種々考案され,ての方面の研究が多くなってきた1).骨髄穿刺吸引法は骨髄内細胞個個の観察には優れているが,骨髄より剥離吸引された細胞と血液との混合物を塗抹標本によって観察するので,骨髄のありのままの細胞を量的に観察することにはならないし,骨髄を構成する支持組織,脂肪組織あるいは骨梁などの観察はできない.またdry tapといわれる骨髄穿刺吸引不能例では骨髄の状態は観察ができない.さらに吸引された細胞が少ないような場合,それが手技不良によるものか,低形成を意味するのか,あるいは骨髄内の線維化を意味するのかは知りえなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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