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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

今月の主題 内科医に必要なバイオプシー

どこを生検するか

SLE

著者: 大藤真1

所属機関: 1岡山大・第3内科

ページ範囲:P.1028 - P.1030

文献概要

 SLEではどてをバイオプシーするかと問われれば,日常的な意味からは腎と皮膚と答えるのが常識であろう.その理由としては,SLEの病態の臨床表現はての両者において最も頻度が高く,しかも生検が容易であるからである.
 てのほか,SLE病変のみられる可能性のある臓器・組織としては,心,肺,肝,脳,筋などがあげられようが,このうち心と脳の生検はもとより不可能であり,肺の生検は不可能ではないが技術的に容易ではなく,肝と筋の生検は容易ではあるが必要性に限界がある.したがってSLEではどてをバイオプシーするかという主題に正確に解答するとすれば,第一義的には腎と皮膚,第二義的には肺・肝・筋と答えるべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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