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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

今月の主題 内科医に必要なバイオプシー

特殊な生検

著者: 鳥居順三1

所属機関: 1北里大・臨床病理

ページ範囲:P.1036 - P.1037

文献概要

 脳生検は他臓器の生検と異なり,技術的な問題以外に倫理的あるいは法的な問題をかかえている.このことは,脳が人間の最も高等な器官であり,さらに脳組織は再生しないのでその一部を取り去ることは,恒久的な障害を残す可能性があるというてとに起因している.
 しかしながら,てのような問題点をかかえながら,てれまで行なわれてきた脳生検は多くの新しい知見を得ることに貢献した.とくに電子顕微鏡による形態学的検査は,生検によって得られた標本からよく保存された組織が観察され,脳脂質症などにおける診断の精度が向上したといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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