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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要なバイオプシー 特殊な生検

胸腺

著者: 土屋雅春1

所属機関: 1慶大・内科

ページ範囲:P.1041 - P.1043

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 ここ数年間の進歩のうち,胸腺に対する概念ほど変貌の激しいものはない.今やBurnetのいうT-D System(thymus-dependent system)の異常を有する疾患群との関連において考える時代になっている.しかし,Thymology1)(胸腺学)は基礎医学を中心に華やかな発展をとげつつあるとはいえ,臨床においてどのように理解していけばよいのか迷う医家も少なくあるまい.
 縦隔鏡検査の開拓(Carlens,1959)は縦隔の直接的検索を可能にし,これはさらに胸骨後部の胸腺腫瘍の生検を可能にしたのみならず,その性状によっては,同一切開創から非腫瘍性病的胸腺の摘出可能なことを経験する契機となった.てこに頸部よりする胸腺生検法を述べ,胸腺組織の見方について記しておきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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