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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻8号

1974年08月発行

グラフ X線造影のみかた

消化管・4

小腸の潰瘍性病変

著者: 白壁彦夫1 高木直行1 河合信太郎1

所属機関: 1順大・消化器内科

ページ範囲:P.1048 - P.1056

文献概要

 小腸のX線像のうち,腸管や臓器の位置異常,機能異常,それに,盲管症候群,腸重積,腸捻転のような形態の異常などの諸像は,ポピュラーである.吸収不良症候群,腸壁内出血,腸管の浮腫などについては,造影診断の上からX線的な足がかりを得ようとする努力も,てれも造影診断の話題の1つである.
 次に述べるX線所見,すなわち,腸管の拡張,分節像,散布像,肥厚像,過分泌像などの所見を,病態に結びつける考え方も古くからある.てれらを,器質的所見と直結させる考え方が固定してきている.ところが,それらの所見の分析を腸間膜との相関において,逐一考察しなくてはなるまい.所見と病変との可逆性の証明は不可欠である.しかし,現実の問題として厳密な区別はできない面もある.ててに残されたままの問題がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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