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今月の主題 腎疾患のトピックス 腎疾患におけるホルモンの役割
プロスタグランディン
著者: 小沢幸雄1
所属機関: 1慶大・内科
ページ範囲:P.1104 - P.1105
文献購入ページに移動 Prostaglandin(以下PGと略)が降圧物質として認められたのは,1935年の昔であるが,腎臓でのPGの存在意義が注目を浴びるようになったのは,1956年Leeが家兎の腎髄質からmedulinと呼ぶ降圧物質を抽出し,PGと同定したことに始まる.これにより腎除去性高血圧との関係や降圧作用,腎血行動態に対する効果および水電解質作用が注目されるようになった.しかし内因性PGの微量測定は漸くその緒についたばかりで,腎疾患におけるPGの動向は今後の課題といえよう.
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