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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻9号

1974年09月発行

今月の主題 腎疾患のトピックス

腎疾患におけるホルモンの役割

エリスロポエチン

著者: 高久史麿1

所属機関: 1自治医大・第1内科

ページ範囲:P.1106 - P.1107

文献概要

エリスロポエチンについて
 エリスロポエチンは赤血球の産生を調節している体液性の因子であり,いろいろな点でホルモンとしての性格を有している.その性質はムコ蛋白質で,最近の検索から分子量は46,000であると報告されている.正常ヒトあるいは動物の血中,尿中には微量ではあるがエリスロポエチンの存在が証明されており,抗エリスロポエチン抗体を使った動物実験の結果から,正常の赤血球産生はすべてエリスロポエチンの支配下にあり,エリスロポエチンの存在なしには赤血球の生成の行なわれないてとが証明されている.この血中,尿中のエリスロポエチン値は緊急事態,たとえば急性の貧血症や低酸素状態の時に著しく増加して赤血球の産生の亢進がおてってくる.
 エリスロポエチンの産生には以下のべる如く腎臓が密接に関連しており,そのため腎の障害時におけるエリスロポエチンの動態が問題になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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