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文献概要
今月の主題 腎疾患のトピックス 腎疾患の新しい病像
尿細管性アシドーシス
著者: 塩路隆治1
所属機関: 1東北大第2内科
ページ範囲:P.1142 - P.1143
文献購入ページに移動物質代謝の結果,体内に生じた酸は,CO2として肺から出される炭酸を除いては,すべて尿細管におけるH+分泌によって排泄される.腎性アシドーシスは機能しているネフロンの数の減少によっても,またネフロン数の減少を伴わない尿細管レベルでのH+分泌障害によっても生じうる.前者は尿毒症性アシドーシスと呼ばれ,GFRの低下が特徴であり,後者は尿細管性アシドーシスrenal tubular acidosis(RTA)と呼ばれ,尿pHの低下障害が特徴である.RTAはその障害部位によって近位尿細管性アシドーシスproximal RTAと遠位尿細管性アシドーシスdistal RTAとに分けられる.
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