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今月の主題 腎疾患のトピックス 腎疾患の新しい病像
膜性増殖性糸球体腎炎
著者: 三條貞三1
所属機関: 1東京逓信病院循環器科
ページ範囲:P.1154 - P.1157
文献購入ページに移動膜性増殖性糸球体腎炎(membranoproliferative glomerulonephritis)とは
元来増殖性糸球体腎炎の1つとみなされていたもので,糸球体基底膜の肥厚とメサンギウムの基質および細胞の増殖を伴い,螢光染色では補体成分β1Cの糸球体沈着が特有である.
臨床的には8〜20歳の若い時期に発症し,血尿および蛋白尿を伴い,しばしばネフローゼ症候群を呈し,血清C3値およびCH50(補体値)が低値を示すことが多く,大体発病後10年で腎不全へと進行する.
元来増殖性糸球体腎炎の1つとみなされていたもので,糸球体基底膜の肥厚とメサンギウムの基質および細胞の増殖を伴い,螢光染色では補体成分β1Cの糸球体沈着が特有である.
臨床的には8〜20歳の若い時期に発症し,血尿および蛋白尿を伴い,しばしばネフローゼ症候群を呈し,血清C3値およびCH50(補体値)が低値を示すことが多く,大体発病後10年で腎不全へと進行する.
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