文献詳細
文献概要
図解病態のしくみ
抗核抗体の意義—SLEをめぐって
著者: 本間光夫1 古明地智1 入交昭一郎1
所属機関: 1慶大内科
ページ範囲:P.1200 - P.1201
文献購入ページに移動この抗原の不溶性の型に対する抗体が,LE因子といわれているものである.すなわち,LE細胞現象の成立に積極的な役割をもっている血清因子である.この抗体はSLE患者血清で高頻度に証明されることは歴史的事実である.しかし他の膠原病諸疾患,とりわけ慢性関節リウマチにもしばしばみられる.
同じ核蛋白に対する抗体があるといっても,細かい特異性の点で差がみられる.それは抗原決定基を構成するDNAとピストンの違いが原因である.
掲載誌情報