icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

medicina12巻1号

1975年01月発行

雑誌目次

今月の主題 意識障害への新しいアプローチ

意識障害はどうして起こるか

著者: 石黒健夫 ,   島薗安雄

ページ範囲:P.6 - P.11

意識障害とその種類
 「意識障害」は,精神活動の全体的な障害15,30)とされるが,それの把握には外界を知覚し認知する領域における,比較的低次の働きの全体的な障害16)に重点がおかれる.したがって,知能のような比較的高次の精神活動能力だけが低下している精神薄弱や痴呆は意識障害とされず,高次の認識能力の障害とされる精神分裂病の「自我意識の障害」も通常の意味の意識障害の概念にあてはまらない.また,精神分裂病やうつ病でみられる「昏迷状態」は自己の外界への表出能力の障害が主で,外界と自己を受容する能力は保たれているので,従来は意識障害とはみなされていない.
 意識障害は混濁と変容と狭縮の3つの形に大きく分けることができる12,16,25).意識には清明性とひろがりがあり,ひろがりは意識野といわれる.意識が清明であると,意識野は明るく保たれており,たえまなく外界と自己を知覚し,認知し,適応する働きが行われる.特定の対象に注意が向けられると,その対象はより明るく照らしだされる.この明るさがそこなわれ,精神活動が鈍く不正確になるのが「意識混濁」で,意識野が著しく狭窄するのが「意識狭縮」である.意識混濁は,脳の機能的,器質的あるいは中毒性の疾患や代謝障害にみられ,生理的な疲労状態に似た明識困難という軽い段階から,すべての反応が消失する昏睡まで,いろいろの程度のものがある.

知っておきたい脳症

CO2ナルコーシス

著者: 篠原幸人

ページ範囲:P.12 - P.13

 呼吸困難を訴える肺気腫あるいは肺線維症の患者に高濃度の酸素吸入を行うと,頭痛が生じたり,ときには意識混濁から昏睡に陥ることがRichards & Barach(1932),およびBarach(1941)により報告された.この現象は動脈血中のO2には関係なく,CO2分圧の著明な上昇により発現するもので,この高度のhypercapniaによる神経症状は後にCO2 narcosis,CO2intoxicationあるいはhypercapnic encephalopathyなどと呼ばれるようになった.
 本症と同様に換気障害に起因するが,動脈血中のO2分圧が減少して脳に酸素欠乏をもたらすhypoxic encephalopathyとは病態生理的に全く異なるものである.

ウェルニッケ脳症

著者: 小阪憲司

ページ範囲:P.14 - P.16

 一般にWernicke脳症(またはWernicke病,Wernicke脳炎,以下W.脳症と略)という病名は,有名であるにもかかわらず,実際には一般の臨床医の間ではあまり知られていないようであり,見逃されていることが多いように思われる.早期の適切な治療を怠ると重大な結果を起こし,致命的な結果をきたすことも多い疾患であるだけに注意が必要である.なお,後述するように,この疾患は神経病理学的には「脳炎」ではなく,Spatz(1930)が"Pseudoencephalitis"(仮性脳炎)という名称をつけて以来Wernicke仮性脳炎という名称がよく用いられてきた.筆者は,仮性脳炎という名称は適切ではなく,もしWernicke仮性脳炎という名称を用いるなら神経病理学的な意味にとどめ,特有な臨床症状と病理所見が備わったものをW. 脳症(またはW. 病)の名で呼ぶのが良いと考える.
 さて,本症については,1881年Wernickeが意識混濁,眼球運動麻痺,歩行失調を主症状として急性の経過をとって死亡し,神経病理学的に特有な変化をきたした3症例を"Poliencephalitis haemorrhagica superioracuta"として報告したのが最初であり,それ以来多数の報告例がある.

門脈側副路性脳症

著者: 茂在敏司 ,   秋岡寿

ページ範囲:P.17 - P.19

肝性脳症
 肝および門脈系の周辺の障害と関連して考えられる神経系の障害は次の3つに区別して考えられる.1つは劇症肝炎の如く,著しい肝細胞崩壊に由来するもろもろの代謝障害—内因性中毒性物質,必須物質欠乏など—によると考えられるもの,1つは発達した門脈側副路からの腸管由来の毒性物質侵襲が主因と考えられ,慢性反覆性意識障害を特徴とする門脈側副路性脳症,1つは脂肪肝と脳の類瘢痕性病変と膠細胞変性が指摘される類瘢痕型肝脳疾患である.はじめの2つは肝ないし門脈系周辺の疾患により,二次的,体液性に神経系が障害されると考えられるのに対し,最後の場合には,Wilson病の如く,未知の代謝欠陥(Wilson病ではCerculo Plasmin合成不全)があり,それが一方では脂肪肝(Wiison病では硬変)へ,他方では脳の基質的病変へとつらなる可能性が考えられる.
1)劇症肝炎,肝硬変急性増悪など  肝細胞壊死→  神経障害

高浸透圧性非ケトン性糖尿病昏睡

著者: 後藤由夫

ページ範囲:P.20 - P.21

原因,病態
 糖尿病昏睡はケトーシスによって起こってくるが,ケトン尿の証明されない昏睡例のあることが古くから報告されている.当時は腎障害のためにケトン血症があっても尿中にケトン体は現れないものと解されていた.近年になって,これが高血糖または高Na血症のために血漿滲透圧が上昇し,これによって昏睡となることが明らかになったものである.Hyperosmolar nonketotic diabeticcomaと呼ばれている.
 ケトアシドーシスを伴う糖尿病昏睡はインスリン欠乏の極限の病態であるが,本症ではわずかながらもインスリンが存在するために脂酸の動員が著明でなく,ケトーシスも起こらないとの説明もあるが,発生機序はなお不明である.年齢は,はじめは若年症例にはなく,むしろ高齢者に起こるのが特徴のように考えられたが,次第に若年例の報告も増し,好発年齢の特徴がなくなってきた.しかし,ケトーシスを伴う昏睡と対蹠的なのは軽症糖尿病患者にも起こることである.糖尿病の既往のない高齢者に急速に本症が起こることがあり,このような場合に昏睡回復後にはインスリンを必要としない状態にもどる.

肺癌による偽性副甲状腺機能亢進症

著者: 藤田拓男

ページ範囲:P.22 - P.23

はじめに
 肺は発生学的にホルモン産生組織となんらかの関係があるのか,肺癌ではいろいろなホルモンが産生されることが多く,これは癌化の過程で蛋白合成の過程に大きな変化がおこり,一部は発生的に古い状態に回帰するためであると思われる.すなわち,ACTH産生肺癌,セロトニン産生肺癌などが知られており,偽性副甲状腺機能亢進症といわれるものも,その本体は肺癌による異所性副甲状腺ホルモン産生であると思われる.副甲状腺ホルモンは血清カルシウムのレベルを維持する上に重要な生理的役割をもっており,その過剰分泌状態,すなわち副甲状腺機能亢進症では血清カルシウムの異常上昇,すなわち高カルシウム血症がみられる.肺癌による偽性副甲状腺機能亢進症でも,その主な臨床所見は高カルシウム血症であり,意識障害が問題となるのは著明な高カルシウム血症がおこるときに限ると思われる.

Disequilibrium症候群

著者: 宮原正 ,   今井健郎

ページ範囲:P.24 - P.25

 精神神経症状は尿毒症における主要臨床症状であるが,約10年前から普及した透析療法によりその様相を一変した.当初,不充分な透析により精神神経症状の発症頻度の増加をみたが,その後透析療法の改善により激減をみている.
 今日,透析療法により慢性腎不全患者は以前に考えられなかったほどに生存期間は延長し,社会復帰例の増加していることは周知の如くである.しかし,反面,透析療法の合併症としてdisequilibrium syndromeが注目されている.

乳酸アシドーシス

著者: 矢島義忠

ページ範囲:P.26 - P.28

 1961年,Huckabeeは糖尿病,尿毒症等を伴わずに代謝性アシドーシスを呈した37例の入院患者について血中乳酸濃度の著しい増加を認め,その原因の分析を行ってclinical entityとしてのlactic acidosisの概念を確立した.以来,次第に本症に対する認識も高まり,最近その報告例も増加しつつある.ここではmetabolic encephalopathyの一因としてlactic acidosisに関する最近の知見を概観する.

グラフ

ベッドサイドの意識障害の診かた

著者: 本多虔夫

ページ範囲:P.29 - P.36

 意識障害のある患者では正確な病歴が得られにくいために,他の患者にもましてphysical examinationが重要であり,正確な所見の把握が要求される,また意識障害は短時間のうちに死に移行することさえ少なくない重篤の症状であるから.この際にはphysical examinationも手っとり早く行わなければならない.このように見落としなく,短時間で診察を行うためには,ある程度順序を決め,それに従って系統だってみていくことが賢明であろう.

診断のポイント

小児の意識障害

著者: 矢島邦夫 ,   福山幸夫

ページ範囲:P.37 - P.39

 小児は,急速な発達過程にあり,代謝系の不安定さと中枢神経系の未熟性のため,低酸素血症・水電解質の異常・酸塩基平衡異常・中毒性因子などにより,容易に意識障害が惹起される.その発生機転には,複数の因子が関与することが多く,原因となる疾患は,表のように多数存在し,小児期特有の疾患も見られる.意識障害は,救急治療を必要とする機会が多く,検査の選択・早期治療の開始のために,初診時の正確な鑑別診断が大切で,そのために小児期の特徴的な疾患を熟知しておくことがポイントとなる.以下,これらの疾患につき簡単に述べる.なお意識障害は,①意識の清明さの変化としての意識混濁のほかに,②意識の広がりの変化としての意識の狭縮,③意識の方向性の変化としての意識変容があり,この三者は,比較的純粋な形でもみられるが,種々の程度に組み合わされている場合もあり,意識の狭縮や変容が,引き続いておこってくる重篤な意識障害の前徴となることもあり,これらも考慮して意識障害を観察する必要がある.

老人の意識障害

著者: 朝長正徳 ,   飯塚啓

ページ範囲:P.40 - P.41

 意識障害のある患者をみた場合,まず大脳原発の障害を考えることが多いが,老人病院では,この場合にまず全身性疾患の方も考えるのがふつうで,老人の意識障害の診断にはいくつかの注意が必要である.また,老人の場合,小児などと異なりしばしば家人の観察が十分でないこと,多くの場合いくつかの基礎疾患を有することなどを考慮して,慎重に判断を下さねばならない.
 意識障害の原因は老若を問わず成書に記載されているとおりである.Bodechtelの教科書によれば,①外傷,②循環障害,③炎症,④腫瘍,⑤代謝障害,⑥中毒,⑦発作性疾患,に分けられる.老年者では,この内容に特徴があるといえよう.以下この点につき概説
する.

発作性意識障害

著者: 宮崎元滋

ページ範囲:P.42 - P.44

 発作性意識障害とは,一過性,可逆性に意識状態が変化する病態をいうが,これには単に意識の量的変化(意識混濁,すなわち傾眠,昏迭,昏睡,失神)だけでなく,質的変化(意識変化,すなわち錯乱,せん妄など)をおこす場合も含まれている.

酸塩基平衡異常のある意識障害

著者: 下条貞友

ページ範囲:P.46 - P.47

はじめに
 酸塩基平衡異常のみられる意識障害の多くはその原因が中枢神経系以外の他臓器,主として肺・心・肝腎等の重篤な臓器障害に由来する.しかし,酸塩基平衡の異常は必ずしも意識障害の一次的な原因でなく,水・電解質バランス等の体液異常,あるいはアンモニア,uremictoxin等の代謝産物の異常な蓄積などと多元的な複合因子の1つとして作用している場合もある.このような体液異常はびまん性に脳細胞機能を抑制する結果,意識・精神に異常をきたして,いわゆる代謝性・中毒性脳症を形成するが,その代表的なものに糖尿病性ケトアシドーシス,尿毒症性脳症および肝性脳症等がある.このような脳症において,酸塩基平衡障害の程度と意識障害または臨床的重症度との間には通常grossな相関がみられるが,個々の症例についての分析では理解に苦しむ場合もよく経験される.これは各種脳症において脳細胞機能の障害が必ずしも酸塩基平衡異常という単一の因子で影響されるものでないことを示している.

電解質異常のある意識障害

著者: 小沢幸雄

ページ範囲:P.48 - P.49

 電解質異常と意識障害との関連は,原因が結果となり,結果が原因となり,その因果関係を明確にしえないが,本稿は他の執筆者の詳述する酸塩基平衡障害の問題についての重複を避けながら,電解質異常を伴う意識障害とその診断について述べることにする.

治療のポイント

脳浮腫

著者: 藤島正敏

ページ範囲:P.50 - P.51

 脳腫瘍,脳血管障害,外傷,低酸素血症,中毒,炎症などによって脳が一次的あるいは二次的に体積増加,膨化した状態が脳浮腫である.脳浮腫はさらに脳循環障害,脳幹部圧迫,脳ヘルニアなどを招来し,神経細胞の不可逆的変化のみならず死に致らしめる.したがって,本症の治療は時期を逸しないことと,外科的適応のあるものなど常に原疾患の適切な治療を忘れてはならない.
 脳浮腫の治療薬としては20〜50%ブドウ糖,20%マニトール,30%尿素,10%グリセロールなどの高張溶液や,acetazolamide,副腎皮質ホルモンが用いられてきた.高張溶液は毒性が少ないが,作用時間が短く,ときにreboundがみられるので内科領域では限られた場合にしか用いられない.ただし10%グリセロールは最近,頭部外傷,脳血管障害に伴う脳浮腫に用いられ,脳圧下降効果もすぐれ臨床症状および脳循環代謝の改善が認められている.多くは10%グリセロールを3.3〜5ml/分の速度で,あるいは0.8〜1.2g/kgで点滴静注,もしくは1.5g/kg経口投与し,とくにreboundもない特徴がある.10%以上の高濃度では溶血,hemoglobinuriaなどの危険があるので用いない方がよい.

肺性脳症

著者: 森山勝利 ,   定金章人

ページ範囲:P.52 - P.53

血液ガス分析
 肺性脳症で意識障害を呈するものは,CO2 narcosisによるものであり1),動脈血酸素分圧(Pao2)の低下と共に,動脈血炭酸ガス分圧(Paco2)の上昇を確認することによって診断される.Paco2の正常域は35〜45mmHgであるが,CO2 narcosisでは80mmHg以上,ことに100mmHg以上を呈する場合が多い.この際,動脈血pHも正常域7.35〜7.45よりも酸性側に偏し,しばしば7.10以下である.Pao2の低下は,正常域85〜100mmHgより著明に低下し,しばしば40mmHgよりも低下しているが,高濃度酸素吸入中には,Pao2が正常域内,あるいはより高値を呈する場合があるので注意を要する.

肝性昏睡

著者: 安部井徹

ページ範囲:P.54 - P.55

治療に入る前に
 当然のことではあるが,肝性昏睡の治療に入る前に,昏睡が本当に肝性昏睡であるかどうかを充分に鑑別しておく必要がある.肝疾患でみられる昏睡は必ずしも肝性昏睡だけではない.とくに低Na血症や急性アルコール中毒,糖尿病性昏睡,低血糖発作,尿毒症などとの区別は注意を要する.また,振せんについては,ウイルソン病との鑑別も大切である.ときには潜在していたうつ病やパラノイアのような精神病が肝疾患の経過中に顕性となることもある.
 次に大切なことは,肝性昏睡を惹起せしめた諸種の要因を見出しておくことである.利尿剤,腹水穿刺,下痢,嘔吐,消化管出血,手術,飲酒のほかに,バルビタール,モルフィン,トランキライザーなどの薬剤などはとくに注意を要する.多量の蛋白摂取や便秘も腸管内の有害アミンの吸収を促進して昏睡の要因となる.

糖尿病性昏睡

著者: 北村信一

ページ範囲:P.56 - P.57

 糖尿病性昏睡は糖尿病患者,特に若年型でインスリン注射を必要とする患者(本症発生まで糖尿病と診断されていない患者もある1))が過食,インスリン注射の中断,嘔吐や下痢,感染などを誘因として急にインスリン作用不足が高じて発生する.
 病 態 高血糖,多量の尿糖排泄に伴う滲透圧利尿とケトン体生成増大,血中ケト酸増加による食思不振,嘔吐などから,高度の脱水,電解質喪失,アチドーシスを生じ,皮膚粘膜乾燥,血液濃縮,低血圧,呼吸困難,ショック,意識障害などの症状を示し昏睡に陥る.脱水と電解質喪失はきわめて高度であり,昏睡の発生に大きな役割を果たしていると考えられている2)

尿毒症性昏睡

著者: 杉野信博

ページ範囲:P.58 - P.59

はじめに
 尿毒症性昏睡に対する処置として,輸液療法(NaCl,ブドウ糖,NaHCO3,Ca剤など),利尿剤,昇圧剤などが用いられて来たが,今日ではなんと言っても透析療法が中心である.とくに腹膜透析法は血液透析器がなくとも可能であり,急性腎不全などでは救命可能であるので,この方法を主体として記述したい.はじめに
尿毒症性昏睡の概念,その中のいくつかの重要な因子を挙げ,その対策を急性,慢性に分けて説明したい.

低塩症候群

著者: 飯田喜俊

ページ範囲:P.60 - P.61

低塩症候群とは
 意識障害の原因の1つに低塩症候群がある.これは,なにかが原因で急に低Na血症をきたすことにより血漿浸透圧の低下するのが主な理由と考えられている.
 低Na血症はいろいろな原因,あるいは疾患によって生ずるが,それを大別すると表1のようになる.これらにおける臨床症状は,その低Na血症をきたした機序によっても異なるが,低Na血をきたしたからといって必ずしも神経症状をきたすわけではない.

対談

意識障害の救急治療のすすめ方—内科・外科の立場から

著者: 平井秀幸 ,   沢田徹

ページ範囲:P.62 - P.69

 意識障害はさまざまな疾患が原因でおこり,急患が運ばれてきたとき,即座に診断を下すのは,よほどの条件が揃っていない限り,至難のわざといえよう.しかも,原因究明のために種々の検査をしているうちに,死の転帰をとってしまうことも少なくない.
 今回は,救命するためにはまずどんな処置が大切か,また意識レベルがどのように変化したときが危険なのか,内科的治療と外科的処置の分岐点はどこかなど,救急治療の実際について,お話いただいた.

--------------------

内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 三浦恭定 ,   朝長正徳 ,   飯田喜俊

ページ範囲:P.71 - P.73

 問題1.赤血球増多症をひき起こす疾患の鑑別方法として重要なものは次の4つである.
 ①血清鉄 ②末梢血液所見

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

I.内分泌・代謝

著者: 西崎統

ページ範囲:P.74 - P.75

受験用のプロトコールをめぐって
 内科専門医の受験に際して規定の研修記録(プロトコール)を提出しなければならない.それも各種疾患受持患者50症例の病歴抄録となっている.その内訳は,消化器,内分泌・代謝,膠原病・アレルギー,循環器,腎尿路,神経,呼吸器,血液,感染症の9項目である.したがって,これらの各分野を平均して提出することになる.その各症例のプロトコールは約500字位に要約すればよいのである.その形式は普段各病院で用いられているいわゆる「サマリー」形式でよいと思われる.実際,研修中に興味ある症例に接する機会はそんなに数多いものではないので,平凡な症例についても同じように整理しておかなければならない.
 第2次試験の口頭試験において,このプロトコールを中心として質問を受ける場合が多いので,平常自分の書いたものはきちんと整理して,基礎的な知識を身につけておく.受験申し込みの前に慌てて書き揃えた場合とでははっきりとその差が出て来るからである.そのようなわけで,プロトコールは1例1例、その時その時,丁寧に整理して,基礎的なことはぜひ身につけておく必要がある.もちろん,研修の初期の頃のプロトコールは2〜3年後と比べれば比較にならないほど,その整理の仕方,要点のとらえ方に著しい差がみられるはずである.さて受験時にはもう一度すべてのプロトコールには目を通し,文献的に考察を加え知識を確かめておけば安心である.

カラーグラフ 臨床医のための病理学

XIX.泌尿器

著者: 金子仁

ページ範囲:P.78 - P.79

 水腎症(hydronephrose)は尿路の閉塞によって腎盂が拡張し,腎組織が圧迫消失される疾患で,尿管結石,尿管や膀胱の癌などの場合に多いが,子宮癌が膀胱に浸潤して起こるのも決して稀でない.
 腎盂,尿管,膀胱,尿道の癌は組織学的に移行上皮癌が普通である.粘膜が移行上皮でできているからである.

演習・X線診断学

単純X線写真による読影のコツ(1)—X線診断の基本的な心がまえと胸部X線写真読影のステップ

著者: 大澤忠

ページ範囲:P.82 - P.85

 数多くの特殊X線検査法が行われるようになったが,我々が毎日読影するフィルムの大半はやはり造影剤を用いない単純写真である.我々の大学病院でも,フィルム枚数からみると,特殊X線検査の占める割合は大きくなるが,検査件数では単純撮影が80%近くを占めている.そのうち約50%強が胸部写真,残りが腹部単純,四肢,脊惟,頭部単純写真などである.
 胸部は空気という陰影造影剤,骨系統はカルシウムやリンという天然の陽性造影剤を含んでいるわけで,多くの場合造影検査などの手技を用いることなしに病変をフィルム上に把握できるという決定的な強味がある.

超音波診断の読み方・1

頭蓋内疾患

著者: 堤裕

ページ範囲:P.86 - P.89

はじめに
 気軽に原稿をおひきうけしたものの,筆をとってみるとこの「読み方」というタイトルに少々戸迷いを感じ始めたのである.というのは,一般に脳の超音波診断の目的とされるmid line echoの問題に限局する限り,極めて少ない誌面で事足りる.むしろ「読み方」よりも読める所見を得るための検査手技に大きな比重があるが,これをいちいち説明するにはこの誌面ではとうてい不足である.そこでAモードによるmid line echoの検出法の基本的な説明と,それに関連した読みの問題に焦点をしぼって記していきたいと思う.それでもなお説明不足の点が多々生ずるかとも思われるので,その補足については,また検査手技の詳細については他の拙著1〜3)によられることをお願いするしだいである.

診断基準とその使い方

重症筋無力症

著者: 木下真男

ページ範囲:P.90 - P.91

 重症筋無力症に関しては,定型例の診断は容易であるが,時には多数の経験例を有する者にとっても診断困難な症例もある.したがって,診断基準の設定にはまず見落とし例の生じることのないように条件を定めることとした.

気管支喘息

著者: 小林節雄

ページ範囲:P.92 - P.95

 病気の診断には病名を規定するための診断と,原因を探ろうとする病因診断とか重篤度を決めるための診断基準とかいろいろの見地からの基準が考えられ,気管支喘息についても種々の提案がなされている.そもそも気管支喘息というのは臨床的概念で一種の症候名のような面があるので,その診断基準も全く臨床症候から規定されている.
 一般に用いられているのはCiba suest symposiumの規定,すなわち「広汎な気道の狭窄があり,その程度が短期間に,自然にまたは治療によって変わり,しかも心血管系病変によらないもの」で,「臨床的に呼吸困難が発作性または持続的にあり,喘鳴を伴い,大部分の例では気管支拡張剤や皮質ステロイド剤を含む抗喘息薬でよくなるものである.」という基準があげられ,またAmerican Thoracic Societyの定義もよく用いられる.すなわち「小気管支や気管支枝の狭窄で,気道の種々の程度の閉塞を伴うもので,この気道閉塞は可逆性である」と一応規定し,その中である者は,「アトピー型の喘息,すなわちアトピーの素質のある人がアレルゲンで起こった場合のみを気管支喘息と呼ぶ」ことにし,他の原因によるものは除外しようと考えている.しかし,他の人達は,原因がなんであれ,可逆性の気道閉塞を気管支喘息とすることを提案している.この両者の意見を取り入れてAmerican Thoracic Societyでは,「気管,気管支の種々の刺激に対する過敏性があり,気道の広汎な狭窄を示し,その狭窄の程度が自然に,あるいは治療の結果として,時とともに変わる状態で,かつ他の気管や肺疾患によるものや心血管系疾患によるものを除く」というように規定している.

術後障害とその管理

胃切除後の障害 その1

著者: 柴田一郎 ,   牧野永城

ページ範囲:P.96 - P.99

術後のフォローはだれがやるか
 柴田 われわれ内科医,とくに開業医としては,胃切除後数週間以内に起こるような術後障害を経験することはほとんどありません.私たちを訪れるのは術後かなり日数を経た患者ということになりますね.
 牧野 どういう形で内科の方に患者が移ってゆくかという問題ですけど,まあ胃切除をうける患者というと,癌と潰瘍が大部分でしょう.その場合,手術後のフォローアップを誰がどの位の期間受けもつべきかということになるのですが,癌の場合は,切って「あとは任せたよ」といって内科にわたすのは……

緊急時の薬剤投与

重症喘息発作の対策

著者: 伊藤和彦

ページ範囲:P.100 - P.101

 気管支喘息は気管支が各種刺激によってその反応性が亢進し,しばしば気管支の分泌過多,粘液栓形成,浮腫を伴う気管支のれん縮発作である.喘鳴を伴う呼吸困難として表れる.大発作は呼吸困難と笛声喘鳴が著明で患者は起座し,動けずに前傾姿勢を呈し,しばしばチアノーゼ,時には意識消失さえ伴う.かかる大発作が突然表れた場合の対策は表のごときことに留意して行う.

臨床病理医はこう読む

血清蛋白分画像(1)

著者: 河合忠

ページ範囲:P.102 - P.103

血清総蛋白量の低下
 総蛋白濃度が4.0g/dlと著減して低蛋白血症が明らかである.低蛋白血症は,一般総合病院における全患者の約15%程度の割合で遭遇する所見であるが,4.0g/dl以下という高度な低蛋白血症を伴うことは比較的少なく,ネフローゼ症候群,蛋白漏出性胃腸症,広汎な滲出性皮膚疾患(熱傷,尋常性天疱瘡など)などで認められる.以上の3つの病態は血清蛋白分画像からまず鑑別可能である.すなわち,ネフローゼではいわゆるネフローゼ型(選択性蛋白漏出型,selective protein-losing pattern),蛋白漏出性胃腸症では非選択性蛋白漏出型non-selective protein-losing pattern,滲出性皮膚疾患では急性相反応型acute phase response patternを示す.
 本症例では著明な蛋白尿を伴っており,上記の主な病態のうちネフローゼ症候群にしぼられてくる.

図解病態のしくみ 肺機能の障害・3

換気量/血流量比の異常

著者: 田中元一

ページ範囲:P.104 - P.105

 すでに換気障害の項で述べたように,換気面で最も重要なものは,分時肺胞換気量であり,これと同様に肺循環血量のうち,肺胞においてガス交換に関与するものは,肺毛細管血量である.したがって,これら2つの量の絶対値が減少することは,当然必要なガス交換が不十分となることで重大な問題ではあるが,実際の心肺疾患においては,これら絶対量が著しく減少することよりも,2つの量の均衡を失うために,静脈血の酸素化が不十分となって,低酸素血症を起こすことが多いと考えられている.
 また一方では,換気も血流も,健康人においても,肺全体としてみると必ずしも均等ではなく,疾病においては,さらにその不均等は増強されてくるのが通常である.

小児の検査

白血球数と分類像

著者: 西村昻三

ページ範囲:P.106 - P.107

 白血球数の算定は,白血球数の変化をきたす疾患の診断補助や経過の継続観察の指標として用いられていることは,よく知られている.しかし,数の算定のみでは,かなりの増加ないしは減少をきたす場合のみしか診断価値がなく,数が正常範囲内のときは,形態学的変化は見落とされる.したがって白血球数の算定を行うときには,必ず分類を同時に行うべきである.
 分類をする際,より多くの白血球を算定した方がより正確になる.測定誤差の標準偏差値は,100個の分類では±15%,400個では±7.5%といわれる.また分類は通常%で表すが,白血球数に%を乗じた実数でみる習慣をつけるとよい.

皮膚病変と内科疾患

皮膚病変の診かた

著者: 三浦修

ページ範囲:P.108 - P.109

 皮膚は内臓の鏡であるといわれてからすでに半世紀以上たった.その間医学の進歩に伴って内臓あるいは内的組織の異常と皮膚病変の関連がますます広汎に認められるようになり,戦後にはDermadromeなる言葉まで提唱されるに至った.この語は内的病変の皮膚表現を意味する.
 明治の名医には患者が戸をあけて入ってくるとすでに診断がついていた,などの逸話は珍らしくない.このことはとりもなおさず視診によって内的病変を診断したことにほかならない.この間医学の進歩は直観的な視診のみで診断をつけるような態度を許さなくなり,理詰めで行くべきことが要求されるようになった.別言すれば,皮膚の1っ1つの病変,すなわち発疹の性状と,これらの組み合わせというデータに基づいて判定を下すべきことが要求されるわけである.これによって皮膚病変に客観性が与えられ,討議の場に登すことができる.以上から明らかなように,皮膚の変化から内的病変を推定する第一歩は発疹を知ることに始まるといってよい.以下に順序として発疹について記したい.

診療相談室

慢性肝炎とビール

著者: 上野幸久

ページ範囲:P.110 - P.110

質問 慢性肝炎の患者に少量のビールを飲用させることは好ましくないでしょうか.むろん十分蛋白をとり,不摂生を避けてのことですが,これによって安眠,血行好転も考えられると思いますがいかがでしょうか.
 1昨年,メディカルトリビューンに,米国某学者が,ビールは肝臓に良い影響ありといっていますが事実でしょうか.(東京都 T生 63歳)

胆道ジスキネジーについて

著者: 玉沢佳巳

ページ範囲:P.111 - P.111

質問 胆道ジスキネジーの原因,臨床症状,肝機能との関係についてご教示ください.(東京都 T生 63歳)
答 胆道ジスキネジーの概念は,1923年Westphal一派によって提唱されたもので,胆汗流出装置の機能的運動障害による病態であると解されている.

オスラー博士の生涯・25

オスラーとプラトン

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.113 - P.115

 オスラー博士がボルチモアに赴任したのは1889年,40歳の時であった.それから約5年間,ジョンス・ホプキンス病院の内科主任として,診療と卒後医師の教育にあたり,アメリカにおけるレジデンシィ・トレイニングをここで始めたわけである.
 それから3年後に内科のテキストを出版し,友人ロスの未亡人とひそやかに結婚をし,3カ月の英国への新婚旅行を終えてボルチモアに帰った.

How about……?

"誤診"をめぐって

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.116 - P.119

●いわゆる"誤診"という言葉についてどのような印象をお持ちですか?
 "誤診"と聞くと何か悪いことのような印象が浮かんでくるが,医師の立場からみたときと,患者ないし一般人の立場からみたときとでは違いがあるのではなかろうか.一時マスコミにももてはやされた"医原性疾患"(iatrogenic disorders,医師原性疾患というべきもの)にしてもそうだが,元来は医師の立場から反省の意味で提唱されたものであるにもかかわらず,一般人によって医師攻撃の材料に使われ,ある意味で医師と患者の人間関係を疎外させる一因になったのは残念なことである.

Cyclopedia Medicina

Anterior hemiblock

著者: 下村克朗

ページ範囲:P.123 - P.124

 心室内の興奮伝導障害は房室結節から左右心室のPurkinje線維に至る特殊筋系の経路に生ずる傷害によって惹起される.房室結節につづくHis束は左脚主幹を作る線維を出したのち右脚に移行する.左脚はその後間もなく前枝と後枝に分枝し,心室中隔を扇状に拡がったのち前枝は左室の前側壁に,後枝は後下壁に分布し,他方,右脚は細長い束となって右室に下がり,右室のPurkinje網に移行する.
 左脚にブロックが生ずる場合,その解剖学的な関係から,①主幹,②前枝,③後枝の3つのいずれかに起こることが考えられる.①の場合は通常の左脚ブロック型をとるのに対し,後2者の場合はブロックされた側の心室壁の興奮が遅れることによってQRSに軸変化を生ずることが特徴である.左脚の分枝ブロックがQRSの電気軸を変化させることは古くから知られていたが,従来の脚ブロックの概念に,さらに左脚の前後の分枝ブロックの概念が加えられるようになったのは比較的最近のことで,前枝の場合,left anteriorhemiblock(Rosenbaum),left anterior fascicular blockなどと呼ばれる.anteriorの代わりにsuperior,fascicularの代わりにintraventricularなどの用語もある.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

60巻12号(2023年11月発行)

特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

60巻3号(2023年3月発行)

特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで

60巻1号(2023年1月発行)

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート

59巻13号(2022年12月発行)

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

59巻12号(2022年11月発行)

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!

59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

59巻10号(2022年9月発行)

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

59巻9号(2022年8月発行)

特集 不安を自信に変える心電図トレーニング—専門医のtipsを詰め込んだ50問

59巻8号(2022年7月発行)

特集 日常診療に潜む臨床検査のピットフォールを回避せよ

59巻7号(2022年6月発行)

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る

59巻6号(2022年5月発行)

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン

59巻5号(2022年4月発行)

特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー

59巻4号(2022年4月発行)

増刊号 フィジカル大全

59巻3号(2022年3月発行)

特集 成人が必要とするワクチン—生涯を通した予防接種の重要性

59巻2号(2022年2月発行)

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

59巻1号(2022年1月発行)

特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流

56巻13号(2019年12月発行)

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法

56巻12号(2019年11月発行)

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴

56巻11号(2019年10月発行)

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ

56巻10号(2019年9月発行)

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療

56巻9号(2019年8月発行)

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた

56巻8号(2019年7月発行)

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

56巻7号(2019年6月発行)

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで

56巻6号(2019年5月発行)

特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます

56巻5号(2019年4月発行)

特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集

56巻4号(2019年4月発行)

増刊号 一人でも慌てない!—「こんなときどうする?」の処方箋85

56巻3号(2019年3月発行)

特集 TPOで読み解く心電図

56巻2号(2019年2月発行)

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?

56巻1号(2019年1月発行)

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方

55巻13号(2018年12月発行)

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで

55巻12号(2018年11月発行)

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ

55巻11号(2018年10月発行)

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

55巻10号(2018年9月発行)

特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して

55巻9号(2018年8月発行)

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール

55巻8号(2018年7月発行)

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

55巻7号(2018年6月発行)

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質

55巻6号(2018年5月発行)

特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選

55巻5号(2018年4月発行)

特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集

55巻4号(2018年4月発行)

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬

55巻3号(2018年3月発行)

特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方

55巻2号(2018年2月発行)

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト

55巻1号(2018年1月発行)

特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる

icon up
あなたは医療従事者ですか?