文献詳細
文献概要
今月の主題 意識障害への新しいアプローチ 治療のポイント
肺性脳症
著者: 森山勝利1 定金章人1
所属機関: 1山口大第2内科
ページ範囲:P.52 - P.53
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肺性脳症で意識障害を呈するものは,CO2 narcosisによるものであり1),動脈血酸素分圧(Pao2)の低下と共に,動脈血炭酸ガス分圧(Paco2)の上昇を確認することによって診断される.Paco2の正常域は35〜45mmHgであるが,CO2 narcosisでは80mmHg以上,ことに100mmHg以上を呈する場合が多い.この際,動脈血pHも正常域7.35〜7.45よりも酸性側に偏し,しばしば7.10以下である.Pao2の低下は,正常域85〜100mmHgより著明に低下し,しばしば40mmHgよりも低下しているが,高濃度酸素吸入中には,Pao2が正常域内,あるいはより高値を呈する場合があるので注意を要する.
肺性脳症で意識障害を呈するものは,CO2 narcosisによるものであり1),動脈血酸素分圧(Pao2)の低下と共に,動脈血炭酸ガス分圧(Paco2)の上昇を確認することによって診断される.Paco2の正常域は35〜45mmHgであるが,CO2 narcosisでは80mmHg以上,ことに100mmHg以上を呈する場合が多い.この際,動脈血pHも正常域7.35〜7.45よりも酸性側に偏し,しばしば7.10以下である.Pao2の低下は,正常域85〜100mmHgより著明に低下し,しばしば40mmHgよりも低下しているが,高濃度酸素吸入中には,Pao2が正常域内,あるいはより高値を呈する場合があるので注意を要する.
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