文献詳細
演習・X線診断学
文献概要
数多くの特殊X線検査法が行われるようになったが,我々が毎日読影するフィルムの大半はやはり造影剤を用いない単純写真である.我々の大学病院でも,フィルム枚数からみると,特殊X線検査の占める割合は大きくなるが,検査件数では単純撮影が80%近くを占めている.そのうち約50%強が胸部写真,残りが腹部単純,四肢,脊惟,頭部単純写真などである.
胸部は空気という陰影造影剤,骨系統はカルシウムやリンという天然の陽性造影剤を含んでいるわけで,多くの場合造影検査などの手技を用いることなしに病変をフィルム上に把握できるという決定的な強味がある.
胸部は空気という陰影造影剤,骨系統はカルシウムやリンという天然の陽性造影剤を含んでいるわけで,多くの場合造影検査などの手技を用いることなしに病変をフィルム上に把握できるという決定的な強味がある.
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