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文献概要
今月の主題 感染症としてのB型肝炎
肝炎ウイルスとは—そのウイルス学的考察
著者: 大堀均1 石田名香雄1
所属機関: 1東北大・細菌学
ページ範囲:P.1606 - P.1609
文献購入ページに移動 ウイルス性感染症であると考えられながら,長い間そのウイルスが発見されなかったヒトのウイルス性肝炎のうち,B型肝炎ウィルスの本態がようやく明らかになりつつある.B型肝炎ウイルスの発見の糸口を切りひらいたのはBlumbergによるオーストラリア抗原の発見であった.現在HB抗原(B型肝炎抗原)と呼ばれているが,抗原陽性血清中に含まれるDane粒子と呼ばれる大型粒子がB型肝炎ウイルスであろうと考えられている.
血清肝炎として知られたB型肝炎にくらべ,伝染性肝炎として知られたA型肝炎の方もようやくそのウイルス粒子がつかまり,マーモセットという実験動物も得てその本態が明らかにされつつあるが,B型肝炎ウイルスほどウイルスが大量に確保されていない.
血清肝炎として知られたB型肝炎にくらべ,伝染性肝炎として知られたA型肝炎の方もようやくそのウイルス粒子がつかまり,マーモセットという実験動物も得てその本態が明らかにされつつあるが,B型肝炎ウイルスほどウイルスが大量に確保されていない.
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