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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻11号

1975年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症としてのB型肝炎

B型肝炎の疫学—特定6県における急性肝炎発生の実態と2,3の疫学的検討

著者: 松下寛1

所属機関: 1国立公衆衛生院・疫学部

ページ範囲:P.1610 - P.1613

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 急性ウイルス肝炎とは肝の急性び漫性炎症を主病変とする肝炎ウイルスによる全身性感染症であり,現在HB(B型ウイルス肝炎)抗原との関連の有無により,従来の血清肝炎と伝染性(または流行性)肝炎にほぼ相当するB型肝炎とA型肝炎の少なくとも2種類に分けられている.急性肝炎は肝炎ウイルスのほか,各種のウイルス,薬剤,アルコールなど,各種の病因によっておこることが知られているが,その主体をなすものは急性ウイルス肝炎であり,この点,急性肝炎という病名は通常その同義語として慣用されてきた.
 ウイルス肝炎の自然史を明らかにし,適切な対策を立てるためには,まず,その発生,漫延の実態を正しく把握せねばならないが,とくに急性肝炎の全国的な罹患情報はその国に普遍的な本症発生の疫学的パターンを示すものとして,その疫学的解明上最も重要な資料とされてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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