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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻11号

1975年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症としてのB型肝炎 HB抗原・抗体の臨床

小児のB型肝炎

著者: 小田原真理子1

所属機関: 1自治医大小児科

ページ範囲:P.1649 - P.1651

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 小児のB型肝炎の臨床症状は成人よりも比較的軽く,慢性化の傾向も少ないといわれていたが,乳児期についてはまだほとんど不明の点が多い.近年,B型肝炎とかかわりのある抗原蛋白のHBsAg,HBcAg,eAgの出現によって,これらを免疫学的立場から究明する手がかりが得られている.
 ここでは,この抗原蛋白をとおして,小児B型肝炎における臨床像の年齢による特徴について述べると共に,従来,疾患の原因にB型肝炎ウイルスの経胎盤感染が推測されていた乳児肝炎(neonatal hepatitis)の問題,皮膚症状を呈する小児特有のB型肝炎(Gianotti病)が見出されていることなどについてもふれてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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