icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina12巻11号

1975年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症としてのB型肝炎 HB抗原・抗体の臨床

肝炎の進展

著者: 辻孝夫1 野崎肇1

所属機関: 1岡山大・第1内科

ページ範囲:P.1658 - P.1659

文献購入ページに移動
 ウイルス性肝炎は他のウイルス感染症と若干異なり,定型的な経過をとって治癒する急性肝炎以外に,6.3〜25.3%は遷延化し1),かつ慢性肝炎へ移行してゆく一群の疾患群があり,さらにこの慢性肝炎の6.4〜28.6%が肝硬変まで進展すること2)が追跡調査で明らかにされている.一方,肝炎ウイルスに関する知見も,最近の10年間の間にHB抗原を中心としたHBウイルスの詳細が明らかにされ,さきの肝炎の慢性化ないし進展に関してもウイルス学的ないし免疫学的な解析が試みられるようになった.本稿では,以上のような肝炎の進展とHB抗原との関連性について,筆者らの成績を中心に解説を加えたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?