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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻11号

1975年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症としてのB型肝炎 B型肝炎ウイルスの感染とその対策

家族間感染

著者: 小島峯雄1 亀谷正明1 宇土一道1

所属機関: 1岐阜大・第1内科

ページ範囲:P.1664 - P.1666

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 HBウイルスは,急性肝炎のように,一過性に体内で増殖し,排除されてしまうものばかりでなく,asymptomatic carrier,慢性肝炎,肝硬変症,ヘパトーマなどのように持続感染することが特徴である.とくに本邦では,欧米に比してHBs抗原陽性率が高く,家族を中心として感染することが明らかとなるにつれて,結核に次いで第2の国民病といわれるほどである.本稿では主にHBs抗原集積家系,B型急性肝炎,慢性肝炎の家族間感染自験例を呈示し,本邦のHBウイルス感染の特異性と感染予防の可能性について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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