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小児の検査
胸部X線写真
著者: 島信幸1
所属機関: 1都立府中病院・小児科
ページ範囲:P.1718 - P.1720
文献購入ページに移動 小児の呼吸器疾患は,一般に経過が速やかで,早期診断,早期治療を要することが多い.X線検査は診断決定に極めて有力であり,とくに理学的所見の明白でないことの多い幼若児では,重視される.
小児の胸部写真の誤診では,正常陰影を異常と見誤る"読み過ぎ"が圧倒的に多いようである.この原因は,患児の協力が得られないため,意図した正しい条件での撮影が行われにくいこと,人工産物や肺外陰影が混入しやすいこと,発育に伴い"正常像"が変化すること,などがあげられる.異常陰影をみつける前に,まずその写真がどんな状態で撮られているかを考えることが必要とされる.
小児の胸部写真の誤診では,正常陰影を異常と見誤る"読み過ぎ"が圧倒的に多いようである.この原因は,患児の協力が得られないため,意図した正しい条件での撮影が行われにくいこと,人工産物や肺外陰影が混入しやすいこと,発育に伴い"正常像"が変化すること,などがあげられる.異常陰影をみつける前に,まずその写真がどんな状態で撮られているかを考えることが必要とされる.
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