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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻12号

1975年11月発行

文献概要

診療相談室

ピリンアレルギーの患者と解熱剤

著者: 塩川優一1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.1874 - P.1874

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質問 ピリンアレルギーの患者さんに対する解熱剤の注射および内服について,ご教示ください.(横浜市 K生 50歳)
答 ピリンというのはわが国ではピラゾロン系の薬物のことをいう.この系統の薬はほとんどすべてが解熱,鎮痛作用を有しており,医療機関のみならず民間においても広く用いられている.したがって副作用の問題も日常の臨床では重要である,この群に属する薬の主なものをあげると,アミノピリン,アンチピリン,スルピリン,ピラビタールなど,およびその合剤である.さらにフェニルブタゾン,ケトフェニルブタゾン,スルフィンピラゾンなどはピラソリジン系に属し,類似構造を有するが,ふつうはピリンとはよんでいない.またアスピリンは名称が似ており,同じく解熱,鎮痛作用を呈するのであるが,ピラゾロンの構造はなく,副作用の点でもいわゆるピリンとは異なっている.この点しばしば混同されているので一言付け加えておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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