icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

雑誌目次

今月の主題 SLE—成因から治療まで

SLEの成因をめぐって

著者: 堀内淑彦

ページ範囲:P.1890 - P.1891

 SLEの成因については,近年の多くの研究がみられているが,未だ一元的説明ができていない.本特集の「SLEの基礎」の項で,それらが詳述されると思われるので,本稿ではいくつかの要因の関連についてのみ述べる.
 SLEは自己免疫疾患のうち,最も免疫異常が著しいものである.さらに他の膠原病,ことに全身性硬化症,多発性筋炎,Sjögren症候群などの合併がしばしばみられる.また,Lupus Diatheseとして遺伝的要素が古くから知られている.さらに近年,ウイルス感染の可能性を示すいくつかの事実が知られている.

SLEの臨床的概念

著者: 勝正孝 ,   権田信之

ページ範囲:P.1892 - P.1895

はじめに
 SLEは,Kaposi(1872)に指摘された当初は慢性の皮膚疾患と考えられていたが,Osler(1895)は皮膚病変は常に存在するとは限らないこと,さらに関節,心,腎,消化管などに広く病変を有する系統的疾患であることを明らかにした.その後Baehr1),Klemperer2,3),Schifrinsらの臨床的ならびに病理学的研究により,本疾患は代表的な膠原病として取り扱われるようになった.近年,SLE患者の家系調査4,5),双生児の研究6,7)などにより,本疾患の発症に遺伝的素因が関与していることが明らかとなった.

SLEの基礎

液性免疫の立場から

著者: 宮脇昌二

ページ範囲:P.1896 - P.1898

はじめに
 全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血清中には種種の自己抗体が出現するが,その出現様式の多彩さは多くの自己免疫疾患の中でも最大であろう.その代表的なものには細胞の核成分に対する抗体である抗核抗体があるが,そのほかリボゾームを中心とした細胞質成分に対する抗体,赤血球,白血球,血小板,凝固因子などの血液成分に対する抗体,梅毒反応を疑陽性にする抗体,リウマチ因子およびクリオグロブリン,さらにはサイログロブリン,唾液腺,平滑筋,胃壁細胞に対する抗体など,枚挙にいとまがない1)
 これらのうちSLEで最も特徴的な態度をとり,本症の診断,経過観察,予後判定の上に,あるいはSLEの病因を論ずる際に重要なものとして,抗核抗体とクリオグロブリンがあげられよう.また多くの自己抗体が対応抗原と抗原抗体反応を起こし,組織障害性に働くためには補体の関与が必要とされ,SLE患者の血清補体価の変動を観察することも重要である.

細胞性免疫の立場から

著者: 桜美武彦

ページ範囲:P.1900 - P.1901

SLEの病理組織像
 SLEの細胞性免疫,言葉を変えていえばSLEと感作リンパ球とのかかわりあいをみるためには,その病理組織学的な特徴を理解する必要がある.しかしながら,本症には特有の臓器病変がなく,結合組織の系統的病変であるとされているが,一般にいわれている①膠原および細胞外結合組織の類線維素性退行変性,②汎発性血管炎,③細胞核の変性とヘマトキシリン体の形成,④リンパ系組織の過形成ならびに形質細胞とリンパ球による病巣への細胞浸潤の4つが特徴的な形態学的変化としてあげられている.とくに4番目の病巣へのリンパ球浸潤が細胞性免疫の立場からは注目されなければならない.
 一方,近年ステロイド剤の使用により本症の経過および予後は著しく改善されたが,なお死に至る病であり,その死因となるものは腎不全,心不全,感染症次いで中枢神経障害の順である.周知のごとく本症の治療には大量のステロイド剤が使われる関係上,その重篤な副作用の主なるものは感染症であり,これによる死亡はSLEによる直接死因とはいい難い.しかしながらステロイド剤や免疫抑制剤が本症に広く使用され,その効果が著明なことから,これら薬剤の有効な免疫担当細胞,すなわちリンパ球系の細胞が本症の病因にとって非常に重要な鍵であることを物語っている.

遺伝学の立場から

著者: 柳瀬敏幸 ,   梶山憲治

ページ範囲:P.1902 - P.1907

 一般に,遺伝性疾患といえば単純遺伝の病気disease of simple inheritanceを想起しがちである.これはヒトの46個の染色体に縦に一列に並んでいるおよそ40,000個の遺伝子のうち,ただ1個か2個め遺伝子がふつうとは違っているために起こる病気で,そのほかの39,998個または39,999個の遺伝子ならびに環境は病気の発現にさほど重要な役割をはたしていないものである.このような単純遺伝の病気のなかで人々の注意を最も惹くのは常染色体性優性または伴性優性の遺伝病で,縦の世代にわたって規則正しく,つぎつぎと多数の罹患者が出現する.
 しかし,このような病気は,遺伝性疾患全体からすれば,ごく一部を占めるにすぎない.大部分の病気は数多くの遺伝子と環境とが複雑に働き合って成立するもので,日常身近な病気でいえば,本態性高血圧症や糖尿病などがそれに当たり,おそらく先天異常のおよそ80%がこのような遺伝のしくみによると推測される.

ウイルス感染症の立場から

著者: 鳥飼勝隆 ,   森伊津子

ページ範囲:P.1908 - P.1909

 SLEには液性免疫あるいは細胞性免疫の異常が関与していると考えられるが,その発症機序1)はまだ明らかにされていない.しかし近年,SLEの腎糸球体にウイルス様の構造が電顕で証明2)されたり,抗ウイルス抗体価がSLEでは高値を示す3)ことなどがきっかけとなって,ウイルス感染説が注目されるようになった.一方,動物実験では,ニュージーランド系マウスに自然発生する自己免疫病変の誘因にRNA型腫瘍ウイルスが考えられている4).また,RNA型腫瘍ウイルスをマウスに実験的に接種すると,高率に抗核抗体(ANA)が出現する5)ことからも,ウイルスと免疫異常とは深い関係にあることがわかる.しかし,ヒトのRNA型腫瘍ウイルスの存在についてはまだ確証がない.ところが最近,ヒトのSLEのリンパ球にRNA型腫瘍ウイルスと共通の抗原が証明されだとの報告6,7)がある.これが事実ならばRNA型腫蕩ウイルスがヒトのSLEの発症に関与することも予想できるわけである.このようにSLEの発症機序の解明には,ウイルス感染の立場からの検討がどうしても必要である.そこで,最近SLEとの関連から注目されている2,3のウイルスについての知見を述べる.

SLEの疫学

わが国のSLEの実態

著者: 大藤真

ページ範囲:P.1910 - P.1914

はじめに
 全身性エリテマトーデス(以下SLE)についての本邦におけるこれまでの実態調査は,いくつかの個々の研究機関によって限られた地域で行われているのみで,全国レベルでの患者数およびその実態は,これらの成績から推測されていたに過ぎない.
 しかるに,昭和47年厚生省が本症を含む8疾患を特定疾患に指定し,結成された各研究班によって疫学,診断基準,病因,治療各部門にわけての研究が大規模に開始されたが,そのうち疫学調査に関しては方法論の都合上,8疾患疫学調査協議会として統合して全国悉皆調査が二次にわたって行われた.このようにして,はじめて本邦におけるSLEの実態がほぼ明らかにされたわけで,まことに画期的のことといわねばならない.

SLEの診断

診断基準

著者: 恒松徳五郎 ,   深瀬政市

ページ範囲:P.1915 - P.1920

 全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)は若い女性に好発し,皮膚,粘膜,関節,腎臓,神経,漿膜など多臓器障害症状を呈する.病理学的には結合組織に主要病変の場が存在し(膠原病,Klemper),免疫学的には代表的自己免疫疾患である.すなわち,患者の血中ならびに細胞性免疫応答に著しい異常が存在し,これが病因または病像の成立に深い関連を持つと考えられている.臨床経過上,寛解と再燃をくり返し,慢性経過をとるのも特徴である.急性期の症状として発熱,関節痛,発疹(蝶形紅斑・その他)とともに1つあるいはいくつかの臓器症状があらわれる.諸症状の揃った例では診断は容易である.しかし,一時点において,1つの臓器症状のみが強く前景に出てくる場合がすくなくなく,それぞれに相当する診断名として関節リウマチ,急性腎炎,ネフローゼ,漿膜炎,溶血性貧血,血小板減少性紫斑病などと誤って付される.急性症状は終日,数週間持続し,寛解し,種々の間隔をおいて再発をくり返す.その際は前回の増悪時と同じ臓器症状を示すもの,まったく異なった臓器症状を示すものとがある.一時点でなく,経過を観察してはじめてSLEが臓器単位の疾患でなく,系統的疾患であることが明らかとなる症例も多い.患者が医師を訪ねる際は,病気のいろいろの時期のものがあるので,克明に詳細な病歴を聴取することが本症の診断に必要である.
 

SLEを疑うとき

著者: 本間光夫

ページ範囲:P.1921 - P.1923

 SLEは次のように定義される.すなわち①全身性,非感染症性,非腫瘍性,自己永続性の疾患である.しかもルプス素因という遺伝的に決定づけられたものを発症に必要とする.②臨床的に多臓器障害性で,障害臓器の定型的臨床像をもち,間歇的に再発と緩解を示す.③自己免疫現象とくに諸種抗核抗体がみられる.④病理組織学的にフィブリノイド壊死を伴う血管障害が特徴で,ときにヘマトキシリン体が証明される.
 したがってSLEを疑うときというのは,これらの項目を示す患者を診たときということに要約できる.その段階で,SLEの分類予備基準にあてはめるという手順をふむことになる.誤診を防ぐという意味からどのような症例についてSLEを疑うかは極めて大切である.しかも,このことは早期診断を成功させることにもつながる.以下,項目を分けて述べる.

Overlapping症候群

著者: 橋本博史

ページ範囲:P.1924 - P.1927

はじめに
 各種膠原病疾患はそれぞれ特徴ある病像を認めろこともさることながら,臨床的,免疫学的,病理学的に共通性や類似性も認められる.それら共通類似性の中にも主たる疾患に他の膠原病ないし近縁疾患が共存したり,特徴とされる病像がcross overする症例がみられる.
 これらの症例はoverlapping症候群と称せられるが,共存する病像なり疾患が主たる疾患の部分症であるのか,重複・重合であるのか,その解釈に問題のあるところであり,各種膠原病の病因追究やoverlapを示す症例の全経過にわたる臨床的,免疫学的,病理学的プロトコールの集積・解析による究明が必要である.

薬剤誘発ルプス

著者: 柏崎禎夫

ページ範囲:P.1928 - P.1929

 ある種の薬剤を長期間連用していると,臨床的にも血清学的にも,自然発症の全身性エリテマトーデス(SLE)と極めて似た症候群を呈してくる時がある.これを薬剤誘発ルプス(drug-induced lupus)と呼んでいる.さて,本症候群が臨床免疫学の領域で,最近のトピックスの1つになっている最大の理由は,本症の発症機序解明が現在なお原因不明のSLEの病態解析に資すること大と考えられているからである.

特殊検査—抗核抗体

著者: 富永教洋

ページ範囲:P.1930 - P.1931

 LE細胞が発見され,その封入体が血清中のLE因子と障害細胞核との反応より生じることがわかり,SLEの流血抗体分析の端緒となった.その後螢光抗体法を中心とした研究から,抗核因子と総称された抗体群は,いくつかの抗体に分類され,さらに抗核抗体以外の細胞成分に対する抗体の分析へとすすみ,それぞれのSLE病態における意義も追求されてきた.
 ReichlinらはSLE血清と反応する抗原を表1のように整理している.これらは必ずしもSLEに特異的ではないが,SLEに高頻度に出現するものが多い.このうち,現在臨床的意義の大きい核物質に対する抗体,つまり抗核抗体に関し,概略を述べる.

特殊検査—T cell,B cell

著者: 原まさ子 ,   安倍達

ページ範囲:P.1932 - P.1933

 1965年,Bruce Glikが友人に分与したBrusectomized chickenが,抗原刺激に対し,液性抗体を産生しなかったことに端を発し,免疫系には胸腺とファブリチウス嚢によってつかさどられる細胞性免疫と液性免疫の2つが存在することが明らかになった.さらにこの2種の免疫応答は,それぞれ胸腺由来のT細胞(Thymus dependant,Thymus derived lymphocyte)と骨髄,またはファブリチウス嚢由来のB細胞(Bone marrow derived,Bursa derived lymphocyte)が分担していることもわかってきた.近年,この2種のリンパ球は免疫学的反応性の違いと病理組織学的検討に加えて,リンパ球の膜抗原,レセプターなどの差によって,それぞれ同定可能となり,各種免疫異常状態におけるこれらリンパ球の動態が問題となっている.SLEにおいてもその免疫異常をTおよびB細胞の量的質的異常の面から解明しようとする試みがなされている.そこでSLEの末梢血中のT,B細胞の分布,動態,その臨床との関連につき,今までの知見および教室の成績を概説
したい.

特殊検査—補体

著者: 近藤元治

ページ範囲:P.1934 - P.1935

 補体(complement)は,血中にnon-activated formとして存在し,抗原抗体反応,菌体あるいは種々の酵素反応により活性化され,細胞障害,細胞機能賦活,血管透過性亢進,白血球遊走などの多彩な生物学的活性を示し,疾病の成立ならびに生体防衛機構に不可欠な存在である.したがって,血中補体成分の変動,病変臓器への補体成分沈着などが,臨床的に重要な情報を提供することが知られている.
 Systemic lupus erythematosus(SLE)において,患者血清補体価に低下がみられ,steroid療法により正常化することは,Vaughan1)以来数多く報告され,本症の診断あるいは経過観察に,補体の検討は省くことができない.

SLEの臓器症状

関節

著者: 横張龍一

ページ範囲:P.1936 - P.1937

 多発関節痛あるいは関節炎は,SLE患者の約半数の初発症状であり,経過中,大部分の患者に認められる.SLEが正しく診断される前には,慢性関節リウマチ(RA)として治療されていることが少なくない.実際,SLEの関節症状は,アメリカリウマチ協会(ARA)のRA診断基準を満足していることがあるので,ARAがSLEの分類基準を設定する際にも鑑別の主たる対象をRAにおいていた.
 SLEの関節症状はコントロールが容易である.少量のステロイド剤で疼痛の寛解がみられるし,機能障害をもたらすほどに関節変形がくることは稀である.関節症状を主症状とする軽症のSLEは,RAと同様に,非ステロイド系の抗リウマチ剤で治療されてもよい(SLEと診断される前,RAとして金製剤が投与され有効であった上,腎障害を誘発した様子もみられなかった例を経験している.この症例は後に,胸膜炎を併発し,その際みとめられた指尖の紅斑がきっかけでSLEが疑われ,LE細胞,補体価の低下,白血球減少症などが確認されて,確診された.退院して筆者らの手をはなれたあと,自殺という不幸な転帰をとったが,SLEのpsychosisによるものと推測された).SLEの病変が関節という単一の器官にとどまらず多臓器障害性の様相を呈してきた時には,多量のステロイド剤を投与して非可逆的病変を防がなければならない.SLEが正しく診断されていれば,白血球や補体価の動き,抗核抗体の様相などを目安に治療方針がきめられる.

著者: 長沢俊彦

ページ範囲:P.1938 - P.1939

 SLEの早期診断,早期治療開始が徹底してきた今日においても,その死因の第1位を占めているのは腎不全である1).SLEの腎障害,いわゆるループス腎炎の特徴を十分に把握しでおくことはSLE症例を長期管理する上に極めて重要なことと思われる.

心・血管

著者: 土肥豊

ページ範囲:P.1940 - P.1942

歴史的背景
 この方面における最初の報告は,1872年Kaposiによる2例の報告1,2)が嚆矢とされる.以後Pernet(1908)3),Libman(1911)4),Low(1920)5),Goeckerman(1923)6),Keefer(1923)7)らによって追加され,その病態は次第に明らかになりつつあったが,1924年LibmanとSacksによるnon bacterial form of verrucous endocarditisに関する報告8),および1932年GrossによるLibman-Sacks型心内膜炎とSLEとの関連に関する詳細な報告9,10)が出るに及んで事実上の歴史が始まったとみてよい.以来,とくにリウマチ性心炎,細菌性心内膜炎との類似点,相違点が臨床的あるいは病理学的両面から検討され,一方におけるSLEに関する全体的病態像の解明に関する研究とあいまって,その病像が次第に浮き彫りにされるに至った.その結果,前記Libman-Sacks型心内膜炎のみならず,心嚢炎,心筋炎,あるいは冠動脈における血管炎,およびそれに由来する心筋硬塞などの病変の存在が明らかにされた.
 一方,SLEの治療面においては,副腎皮質ホルモン剤の登場とともにこれが大きな役割を果たすこととなり,各種病変の抑制と延命に良好を得ることが諸家により実証された.この結果,心病変そのものもまたステロイド剤の投与により大きな修飾をうけることとなり,ステロイド剤登場以前の症例に比して,Libman-Sacks型心内膜炎や心囊炎の活動型病変は抑制され,代わりに高血圧,うっ血性心不全,冠動脈狭窄などを示す症例が増加したという11).一方においては,これらの病態の変化をステロイド剤の故に帰することは必ずしも妥当ではないとする意見12)もあるが,いずれにしても,本症に伴う心病変の病態が,1950年頃を境にして相当の変化を生じたことは事実のようである.

血液

著者: 大久保滉

ページ範囲:P.1943 - P.1945

 血液学的な症候は,血清学的所見,腎の症候,神経学的症候とともにSLEの重要な徴候に数えられ,また,診断基準の項目にも溶血性貧血,白血球減少,栓球(血小板)減少がとりあげられている1).しかしながら,SLEでみられる血液学的な異常は必発というわけではなく,多数の症例について集計した結果,"そういう傾向がある"という程度のものであり,また,決してSLEに特異的な変化があるわけでもない.したがって,血液学的所見の診断確定への貢献度はそれほど大きなものではなく,あくまでも他臓器の変化や血清学的異常--抗核抗体,その他の多種の自己抗体,梅毒反応の偽陽性など--と総合して下されるべきものである.
 筆者ら2)はアンケートによって調査した本邦のSLE症例について血液学的な検査データを集計した.以下,その成績を中心に,文献(山口3),Debois4))を参照しつつ,述べることにする.

脳・神経

著者: 宮崎元滋

ページ範囲:P.1946 - P.1947

SLEにおける脳・神経症状の発現機序
 脳症状は脳の細動脈や毛細管の変性,増殖性病変によって現れるが1,2),末梢神経症状はこれらの血管病変だけでなく,末梢神経内に蓄積した無構造物質による神経線維の圧迫によっても出現すると考えられている3,4)

著者: 御木達也 ,   堀内篤

ページ範囲:P.1948 - P.1949

SLEの肺病変は特異的か
 膠原病は血管結合織の病変が主体であるため肺や胸膜に変化が起こりやすい(ここでは胸膜病変も含めて述べる).たとえば,結節性動脈周囲炎(PN)は気管支血管炎を基礎とする血栓,硬塞,膿瘍が起こり,臨床上は胸痛,血痰,喀血あるいはX線像上外方へ向かう扇状陰影などが認められる.進行性全身硬化症(PSS)では全身の線維症の一臓器病変として肺線維症が出現し,びまん性あるいは部分的な線維化および結節状陰影,胸膜下嚢胞あるいは石灰化などが認められる.慢性関節リウマチ(RA)はびまん性間質性肺線維化像,結節状陰影などがみられ,組織学的には肺実質の線維化とリンパ球,形質細胞の浸潤が認められる.
 これらの3疾患が示す臨床的,病理学的肺所見は非特異的であり,それはSLEの肺病変としても通用するものが多い.すなわち,間質性肺炎(肺臓炎)とそれに続いて起こる間質性肺線維症は膠原病に共通の肺病変であって,膠原病性肺臓炎ともよばれている.

症例

一卵性双生児の一方に発症したSLEの1例—免疫学的・遺伝学的研究

著者: 橋本嘉 ,   中野啓一郎 ,   横張龍一

ページ範囲:P.1950 - P.1953

 全身性エリテマトーデス(SLE)は代表的な自己免疫疾患とみなされており,その自己抗体産生機構の解明がSLEの病因追求の中心課題となっている.一方最近,マウスにおいては,免疫応答が遺伝的支配をうけており,その免疫応答遺伝子が重要組織適合抗原(H-2抗原)と密接な関係のあることが明らかにされ1,2),この免疫応答遺伝子の病因論的役割が研究されている.そして,ヒトにおいても組織適合抗原(HL-A)と疾患との関連が注目されている.筆者らは,一卵性双生児の片方,およびその伯母にSLEの発症をみた家系を経験し,免疫学的,遺伝学的検討を試みた.

座談会

SLEの予後と治療方針の決定

著者: 堀内淑彦 ,   古谷達孝 ,   本間光夫 ,   深瀬政市

ページ範囲:P.1954 - P.1964

 SLEは,かつて極めて予後の悪い難病とされていたが,厚生省の特定疾患に選ばれるなどその研究に急速な進歩がみられ,また治療の実際面でも徐々に対策が講じられて,そのイメージを変えてきている.多彩な病像の各々に応じて,きめ細かくかつ具体的に,予後および治療をめぐって現状と問題点をご指摘いただいた.

グラフ

生検からみたSLE

著者: 小泉富美朝 ,   若木邦彦

ページ範囲:P.1967 - P.1971

 SLEにおいて生検される主な臓器は腎臓と皮膚であるので,これらについて述べる.

SLEの皮膚症状(カラー)

著者: 大橋勝

ページ範囲:P.1972 - P.1975

 SLEの皮膚症状は,浮腫性紅斑,ディスコイド斑,水疱,紫斑,潰瘍と多様である.しかし,これらの皮疹のうち,SLEに特徴的であって診断的な価値のある発疹は①顔面の蝶型紅斑,②身体のいたるところで認められるディスコイド斑,③光線過敏,④脱毛,⑤爪郭部紅斑,⑥レイノー現象である.これらの発疹の頻度は報告者により異なっている.SLE 21例について筆者の調べた結果では,蝶型紅斑95%,ディスコイド斑81%,光線過敏症67%,脱毛43%(表1)である.
 蝶型紅斑はSLEに特徴的ではあるが,特異的ではない.また蝶型紅斑の定義も記載皮膚科学的な厳密さはなく,頬骨隆起部から鼻橋にかけてのびまん性で扁平あるいは隆起性の紅斑で,境界は明瞭であっても不明瞭でもよい.図1はSLEの蝶型紅斑である.矢印は下口唇によく見られる紅斑とビランを示してある.図2はSLEのディスコイド斑であるが,その初期像(矢印)では紅斑面のみで蝶型紅斑となる.図3は多形日光皮膚炎で蝶型紅斑を示し,矢印のごとく上眼瞼の浮腫性紅斑を伴っている.図4〜6は皮膚筋炎でこれも蝶型紅斑を示している.皮膚筋炎に特徴的といわれる上眼瞼のヘリオトロープの紫紅色斑は図4でよくみられる.この例は胃癌を合併していた.癌を合併した皮膚筋炎の浮腫性紅斑は強度であり,malignant erythemaとも呼ばれている.図5は小児の皮膚筋炎で,矢印は上眼瞼の浮腫性紅斑を示す.図6は皮膚筋炎であるが,元来色黒のため,矢印で示した浮腫性紅斑もヘリオトロープ調ではない.蝶型紅斑では上記のごとく,SLE以外でも,DLE,多形日光皮膚炎,皮膚筋炎があげられ,鑑別が必要とされる.このほかに症例は少ないがペラグラ,Senear-Usher症候群,ブルーム症候群があげられる.

--------------------

内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 島田馨 ,   本多虔夫 ,   村上義次

ページ範囲:P.1989 - P.1991

 問題1.次の薬剤のうち,セファロスポリン系抗生物質と併用することで,セファロスポリンの腎毒性を増強する可能性のある薬物をあげよ.
 A.プレドニソロン

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

XII.口答試験に対する心構え

著者: 西崎統

ページ範囲:P.1992 - P.1993

口答試験のポイント
 内科専門医試験は,まず第一次は主として筆答で,第二次は口答試験とに分かれている.筆答試験については,何回か内科学会雑誌にも掲載されたことがあるが,multiple-choice方式である.第一次試験に合格すると第二次試験を受ける資格を得る.
 そこで,口答試験に際してはプロトコールが大切になってくるように思われる.まず各分野のプロトコールについては,なるべくならば同じような疾患に偏らないように注意して提出した方がよい.その形式はとくに規定されていないようであり,各病院の様式を用いてよいが,受持期間,病名などの事項はもちろん,病歴としての特徴的な内容を明確に記載しておけばよい.症例によっては詳しく書いた方が良い場合もあるし,また,比較的簡単な場合もあるが,少なくとも1,000字以上には要約することが望ましい.もちろん,外科への転科例については手術所見,さらに病理所見があれば,そのコピー,また,剖検例について剖検記録も一緒に提出することが必要である.

演習・X線診断学

単純X線写真による読影のコツ(最終回)骨・関節X線検査を行う際の臨床判断

著者: 大澤忠 ,   古瀬信

ページ範囲:P.1978 - P.1981

 関節の単純撮影で大切なことは,中心X線束が目的の関節面に平行に入射していることです.また,比較のため左右の関節を同時に撮影することも多く,その場合,正確に対称的に撮影されていることが必要です.なお,関節により伸展位,屈曲位など撮影整位の約束があります.

超音波診断の読み方

眼科

著者: 山本由記雄

ページ範囲:P.1982 - P.1987

はじめに
 眼部の異常の追求に関しては,検眼鏡検査,視力および視野検査,眼球突出度の測定,X線単純撮影などの古典的方法に加えて,頸動脈血管撮影,フルオレスツェインによる血管造影,眼窩静脈撮影,放射性同位元素によるシンチグラフィ,眼窩内空気注入断層撮影などの一部観血的方法がとられているが,超音波検査法という非観血的方法が導入されるに至って,診断の正確性が高められたという事実は否めない.現在本邦では,眼疾患の検査には,B-modeが主体であり,プローブの扇形走査を手動または機械的に操作するのが大要であるが,眼部に対しては水平に走査線を作るのを原則とする.臥位または座位水浸法か,あるいは接触法がとられる.
 最近まで,振動子に10〜15MHzのニオブ酸リチウム,硫酸リチウムが使用されていたが,どうしても球後ないし眼窩の情報が少ない.それでジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の振動子を使用して,眼窩の追跡が可能となった.さらに,グレイスケールとして,マルチ操作による画像をスキャン・コンバータで作ることにより情報量はすこぶる豊富になった.一方,グレイスケールの広義なものとして,ディジタル式カラー同時断層法も開発され,この方面の眼科的進歩は日を見張るものがある.

診断基準とその使い方

DIC(播種性血管内凝固)症候群

著者: 松田道生 ,   吉田信彦

ページ範囲:P.1999 - P.2001

はじめに
 DIC(disseminated intravascular coagulation,播種性血管内凝固)症候群とは,その名の通り,広範囲にわたり血管内凝血塊が形成され,その結果,腎,肺,腸間膜,その他の重要臓器の硬塞,さらに典型的な場合に認められる御しがたい出血傾向などが出現するもので,最初報告された当時は比較的珍しいものと考えられていたが,今日ではむしろかなり高頻度に出現していることが明らかにされており,実地臨床上,知っておいてよい症候群といえるであろう.
 DICに関しては内外の識者により多くの解説や症例報告がなされているので1〜4),詳細はこれらによっていただくことにして,今回は診断基準として,比較的広く受けいれられている事象および検査所見について小括したい.

輸血後肝炎

著者: 鈴木宏

ページ範囲:P.2002 - P.2003

 輸血後肝炎は輸血後に起こる急性ウイルス肝炎を総称したものである.以前,わが国では血清肝炎と呼んでいたが,輸血後肝炎のなかにはB型肝炎ウイルス(HBV)だけでなく,A型肝炎ウイルスによるものもあることが明らかになり,輸血後肝炎として総称している.なお,HBVはKrugmanらにより非経口的だけでなく経口的にも感染することが明らかにされ,血清肝炎という病名は不適当であるとしてB型肝炎と呼ばれるようになっている.一方,伝染性肝炎はA型肝炎と呼ばれている.

術後障害とその管理

虫垂炎手術後の障害

著者: 柴田一郎 ,   牧野永城

ページ範囲:P.2004 - P.2011

虫垂炎術後の癒着
 柴田 虫垂炎後に私たちが一番よく経験するのは癒着です.中には非常に強い痛みのため,Ileusを疑って,すぐ外科に送ることもありますが,多くの場合,激痛ではないけれども回盲部が痛い,それで触れてみると空気枕様の感じで,腸障害などを創痕に近いところに触れるようなケースが非常に多いんですが,そういう場合,メンタ湿布をするとか,緩下剤とか,整腸剤の投与でおさまっていく.その程度のものも軽い癒着のせいでしょうか.
 牧野 虫垂炎と限らず開腹術のあと,術後後遺症で一番内科医の人たちにご迷惑をかけるのが腸管癒着症だと思います.この癒着は,昔から外科医の頭痛の種なんです.しかし,この癒着がないと傷も治ってくれませんから困るんですね(笑).

臨床病理医はこう読む

血液ガス分析(2)

著者: 井川幸雄

ページ範囲:P.2012 - P.2013

肺胞性低換気
 データは,低酸素血症,高炭酸ガス症,呼吸性アシドーシスの呼吸不全の徴候がそろっている.またスパイログラフィーは肺活量の減少と1秒率正常で,いわゆる拘束性障害の典型である.この例について臨床生理的な考察をしてみよう.
 まず呼吸不全の有無を確認したり,その重症度を判断する基本は動脈血のデータで,Pao2,Paco2,pHの測定は不可欠で,緊急の場合でも酸素吸入などをはじめる前に動脈採血をすることが必要で,この技術に習熟することをすべての医師にすすめたい.

図解病態のしくみ 炎症のしくみ・4

ブラディキニンとプロスタグランディン

著者: 水島裕

ページ範囲:P.2014 - P.2015

 炎症のmediatorとして,また,発痛物質として,ヒスタミン,ライソゾーム酵素,補体などとともに重要なものは,プラディキニンとプロスタグランディンである.両者を理解することなしには炎症は論じられないといっても過言ではない.

皮膚病変と内科疾患

痂皮または鱗屑を主徴とする皮膚病変と内科疾患

著者: 三浦修

ページ範囲:P.2016 - P.2017

痂皮を主徴とする皮膚病変と内科疾患
 痂皮とは体液または血液を主成分として,これに膿汁,炎症細胞,壊死組織や病原菌を主とする異物などを混じて乾固したものをいい,多くは黄褐色を呈し,血液の含量の多い場合には暗紅色から暗褐色となり,とくに血痂と呼ばれる.いずれにしても,体液の漏出や出血を前提として形成される発疹である故,痂皮を剥離すればその基底にビランまたは潰瘍を露呈する.それ故,痂皮を主徴とする皮膚病変に関してはビランまたは潰瘍,あるいはこれらを発疹の一部として含む亀裂や掻痕の項を参照されたい.
 特色のある痂皮を示す疾患としては,黒色痂皮を形成する水痘,帯状痘疹,痘瘡,種痘,などがある.

小児の検査

ウイルス性疾患

著者: 南谷幹夫

ページ範囲:P.2018 - P.2020

 小児の急性感染症はウイルス性疾患であることが少なくない.日常診療する機会の多い呼吸器疾患や発疹性疾患は,ことにその可能性が高い.ウイルス性疾患の確定診断は,各種臨床検査を背景とした臨床診断とウイルス検査による診断との総合判定によって下される.
 ウイルス検査の種類としては,ウイルスの分離同定,ウイルス血清反応,ウイルス病理形態学的検査があるが,現在多くの病院でルチーン検査となりつつあり,また依頼検査として外注・普及化してきている検査は,ウイルス血清反応である.さらにまた,ウイルス分離の代用として脱落細胞診による螢光抗体法が次第にとりあげられるであろう.

オスラー博士の生涯・33

講演「英国医学について」および「職業としての内科」

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.2021 - P.2023

 オスラーがボルティモアのジョンス・ホプキンス病院に赴任したあと,やっと1893年に医学部が発足したが,1897年というと,4学年の学生が卒業するという年である.オスラーは,この年は3・4学年の学生の臨床教育に今まで以上の時間をとり,せいいっぱいの努力を払っていた.
 さらに学会を健全に育てるという責任感が強く,ずいぶん無理をしていろいろの学会に出かけた.この年内に彼が行った講演の3つの原稿が残されているのでこれを紹介する.1つは,先月号で紹介した1897年6月に卒業の看護婦のための講演「看護婦と患者」であり,他は,9月のカナダでの英国医学会での講演と,10月のニューヨークでの講演である.

診療相談室

静脈圧測定の実際

著者: 太田昭夫

ページ範囲:P.1994 - P.1994

質問 静脈圧測定に用いられる装置の種類(メーカーも),また,測定部位,正常値,意義などについてご教示ください.(北海道 H生 46歳)
答 たんに静脈圧といえば,ふつう末梢静脈平均圧を意味するが,近時中心静脈圧および肺動脈襖入圧を測定する機会も増える傾向にあり,それぞれ特徴を有するゆえ,これらについてもお答えする.

いわゆる老人性高血圧の薬物療法

著者: 喜々津良胤

ページ範囲:P.1995 - P.1995

質問 老人によくみられる最高血圧(収縮期圧のみが高く,拡張期圧の低い場合)の薬物療法についてご教授ください(Z. B 200/70といったもので,EKG上も著変はない).(大分県,M生 52歳)
答 いわゆる老人性高血圧(収縮期血圧が高く,拡張期血圧の低い老人の高血圧)は予後も良く,降圧の必要なしとする考えもあるが,老人性高血圧は本態性高血圧が動脈硬化に修飾されて拡張期血圧が低下したものとする意見もあり,また収縮期血圧の高い例では死亡率も高いといわれるので,血圧のコントロールは十分行わねばならない.

Fairley法について

著者: 上田泰 ,   松本文夫

ページ範囲:P.1996 - P.1996

質問 尿路感染症の際,腎盂と膀胱の感染を鑑別する方法として,Fairley法があるとのことですが,どのような方法でしょうか.(蓮田市 H生 33歳)
答 Fairley法はFairleyによって考案された尿路感染症の感染部位決定法である.

人工ペースメーカー植え込み患者の管理

著者: 堀原一

ページ範囲:P.1997 - P.1997

質問 昭和48年8月,完全A-Vブロックにより,デマンド型ペースメーカー植え込み手術をうけた患者です.入れかえ時期,バッテリーチェック,ペースメーカートラブル,立ち寄っては危険な場所などについてご教示ください.(神戸市 K生)
答 昭和48年8月当時植え込まれたデマンド型人工ペースメーカーは,機種により,心筋側の条件(電気的インピーダンスなど)あるいはペーシングレートにより,多少の長短はあっても24〜30カ月の電池寿命があることが経験されています.同じ機種でも,その後水銀電池の進歩,低消費電力回路の導入,電極の改良により,寿命が延びて3〜5年となってきましたし,またリチウム電池を用いるものも植え込まれるようになって,さらに6年程度の寿命がいわれるようになってきました.

--------------------

「medicina」第12巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

60巻12号(2023年11月発行)

特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

60巻3号(2023年3月発行)

特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで

60巻1号(2023年1月発行)

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート

59巻13号(2022年12月発行)

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

59巻12号(2022年11月発行)

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!

59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

59巻10号(2022年9月発行)

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

59巻9号(2022年8月発行)

特集 不安を自信に変える心電図トレーニング—専門医のtipsを詰め込んだ50問

59巻8号(2022年7月発行)

特集 日常診療に潜む臨床検査のピットフォールを回避せよ

59巻7号(2022年6月発行)

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る

59巻6号(2022年5月発行)

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン

59巻5号(2022年4月発行)

特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー

59巻4号(2022年4月発行)

増刊号 フィジカル大全

59巻3号(2022年3月発行)

特集 成人が必要とするワクチン—生涯を通した予防接種の重要性

59巻2号(2022年2月発行)

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

59巻1号(2022年1月発行)

特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流

56巻13号(2019年12月発行)

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法

56巻12号(2019年11月発行)

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴

56巻11号(2019年10月発行)

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ

56巻10号(2019年9月発行)

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療

56巻9号(2019年8月発行)

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた

56巻8号(2019年7月発行)

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

56巻7号(2019年6月発行)

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで

56巻6号(2019年5月発行)

特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます

56巻5号(2019年4月発行)

特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集

56巻4号(2019年4月発行)

増刊号 一人でも慌てない!—「こんなときどうする?」の処方箋85

56巻3号(2019年3月発行)

特集 TPOで読み解く心電図

56巻2号(2019年2月発行)

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?

56巻1号(2019年1月発行)

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方

55巻13号(2018年12月発行)

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで

55巻12号(2018年11月発行)

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ

55巻11号(2018年10月発行)

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

55巻10号(2018年9月発行)

特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して

55巻9号(2018年8月発行)

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール

55巻8号(2018年7月発行)

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

55巻7号(2018年6月発行)

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質

55巻6号(2018年5月発行)

特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選

55巻5号(2018年4月発行)

特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集

55巻4号(2018年4月発行)

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬

55巻3号(2018年3月発行)

特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方

55巻2号(2018年2月発行)

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト

55巻1号(2018年1月発行)

特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる

icon up
あなたは医療従事者ですか?