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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

今月の主題 SLE—成因から治療まで

SLEの診断

SLEを疑うとき

著者: 本間光夫1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1921 - P.1923

文献概要

 SLEは次のように定義される.すなわち①全身性,非感染症性,非腫瘍性,自己永続性の疾患である.しかもルプス素因という遺伝的に決定づけられたものを発症に必要とする.②臨床的に多臓器障害性で,障害臓器の定型的臨床像をもち,間歇的に再発と緩解を示す.③自己免疫現象とくに諸種抗核抗体がみられる.④病理組織学的にフィブリノイド壊死を伴う血管障害が特徴で,ときにヘマトキシリン体が証明される.
 したがってSLEを疑うときというのは,これらの項目を示す患者を診たときということに要約できる.その段階で,SLEの分類予備基準にあてはめるという手順をふむことになる.誤診を防ぐという意味からどのような症例についてSLEを疑うかは極めて大切である.しかも,このことは早期診断を成功させることにもつながる.以下,項目を分けて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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