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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

文献概要

今月の主題 SLE—成因から治療まで SLEの診断

特殊検査—抗核抗体

著者: 富永教洋1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1930 - P.1931

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 LE細胞が発見され,その封入体が血清中のLE因子と障害細胞核との反応より生じることがわかり,SLEの流血抗体分析の端緒となった.その後螢光抗体法を中心とした研究から,抗核因子と総称された抗体群は,いくつかの抗体に分類され,さらに抗核抗体以外の細胞成分に対する抗体の分析へとすすみ,それぞれのSLE病態における意義も追求されてきた.
 ReichlinらはSLE血清と反応する抗原を表1のように整理している.これらは必ずしもSLEに特異的ではないが,SLEに高頻度に出現するものが多い.このうち,現在臨床的意義の大きい核物質に対する抗体,つまり抗核抗体に関し,概略を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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