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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

文献概要

今月の主題 SLE—成因から治療まで SLEの診断

特殊検査—T cell,B cell

著者: 原まさ子1 安倍達1

所属機関: 1慶大・内科

ページ範囲:P.1932 - P.1933

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 1965年,Bruce Glikが友人に分与したBrusectomized chickenが,抗原刺激に対し,液性抗体を産生しなかったことに端を発し,免疫系には胸腺とファブリチウス嚢によってつかさどられる細胞性免疫と液性免疫の2つが存在することが明らかになった.さらにこの2種の免疫応答は,それぞれ胸腺由来のT細胞(Thymus dependant,Thymus derived lymphocyte)と骨髄,またはファブリチウス嚢由来のB細胞(Bone marrow derived,Bursa derived lymphocyte)が分担していることもわかってきた.近年,この2種のリンパ球は免疫学的反応性の違いと病理組織学的検討に加えて,リンパ球の膜抗原,レセプターなどの差によって,それぞれ同定可能となり,各種免疫異常状態におけるこれらリンパ球の動態が問題となっている.SLEにおいてもその免疫異常をTおよびB細胞の量的質的異常の面から解明しようとする試みがなされている.そこでSLEの末梢血中のT,B細胞の分布,動態,その臨床との関連につき,今までの知見および教室の成績を概説
したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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