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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

文献概要

今月の主題 SLE—成因から治療まで SLEの診断

特殊検査—補体

著者: 近藤元治1

所属機関: 1京府医大第3内科

ページ範囲:P.1934 - P.1935

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 補体(complement)は,血中にnon-activated formとして存在し,抗原抗体反応,菌体あるいは種々の酵素反応により活性化され,細胞障害,細胞機能賦活,血管透過性亢進,白血球遊走などの多彩な生物学的活性を示し,疾病の成立ならびに生体防衛機構に不可欠な存在である.したがって,血中補体成分の変動,病変臓器への補体成分沈着などが,臨床的に重要な情報を提供することが知られている.
 Systemic lupus erythematosus(SLE)において,患者血清補体価に低下がみられ,steroid療法により正常化することは,Vaughan1)以来数多く報告され,本症の診断あるいは経過観察に,補体の検討は省くことができない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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