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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

文献概要

術後障害とその管理

虫垂炎手術後の障害

著者: 柴田一郎 牧野永城1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.2004 - P.2011

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虫垂炎術後の癒着
 柴田 虫垂炎後に私たちが一番よく経験するのは癒着です.中には非常に強い痛みのため,Ileusを疑って,すぐ外科に送ることもありますが,多くの場合,激痛ではないけれども回盲部が痛い,それで触れてみると空気枕様の感じで,腸障害などを創痕に近いところに触れるようなケースが非常に多いんですが,そういう場合,メンタ湿布をするとか,緩下剤とか,整腸剤の投与でおさまっていく.その程度のものも軽い癒着のせいでしょうか.
 牧野 虫垂炎と限らず開腹術のあと,術後後遺症で一番内科医の人たちにご迷惑をかけるのが腸管癒着症だと思います.この癒着は,昔から外科医の頭痛の種なんです.しかし,この癒着がないと傷も治ってくれませんから困るんですね(笑).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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