icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina12巻13号

1975年12月発行

文献概要

臨床病理医はこう読む

血液ガス分析(2)

著者: 井川幸雄1

所属機関: 1慈恵医大中検

ページ範囲:P.2012 - P.2013

文献購入ページに移動
肺胞性低換気
 データは,低酸素血症,高炭酸ガス症,呼吸性アシドーシスの呼吸不全の徴候がそろっている.またスパイログラフィーは肺活量の減少と1秒率正常で,いわゆる拘束性障害の典型である.この例について臨床生理的な考察をしてみよう.
 まず呼吸不全の有無を確認したり,その重症度を判断する基本は動脈血のデータで,Pao2,Paco2,pHの測定は不可欠で,緊急の場合でも酸素吸入などをはじめる前に動脈採血をすることが必要で,この技術に習熟することをすべての医師にすすめたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?