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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻2号

1975年02月発行

文献概要

今月の主題 血液ガスの基礎と臨床 血液ガスの臨床

心疾患

著者: 中西淳雄1 奥田佳久1

所属機関: 1濁協医大循環器内科

ページ範囲:P.184 - P.186

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はじめに
 我々が日常の臨床検査で取り扱う血液ガスはO2およびCO2が主体である.その他特殊な場合にはN2を問題とすることもあるが,今回はそれを省略する.
 血液は肺と体組織の間の媒体と考えられるから,これらのガスの含量および分圧は臨床的に心肺機能の指標として重要な意義を持つ.体組織に供給されるO2量は血中に存在するO2の含量とそれに流入する血液量によって決まる.心疾患患者において,たとえ低O2血症(anoxemia)があっても,血液量が多ければ,その影響は比較的少ないが,血流量が減少すれば大きな被害を蒙る.さらに貧血や代謝の亢進するような病態が合併すれば低O2血症の危険は倍加する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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