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雑誌目次

雑誌文献

medicina12巻3号

1975年03月発行

雑誌目次

今月の主題 心身症からみた症候群

心身医学の歴史

著者: 筒井末春

ページ範囲:P.258 - P.259

アメリカにおける心身医学
 Psychosomatic Medicineの歴史をひもとくと,まず,なんといってもアメリカの精神科医であるDunbar, F. の名をあげねばならない.彼女は1939年に初めて心身医学関係の雑誌としてPsychosomatic Medicineを発刊し,次いで1944年,American Psychosomatic Societyを結成した.これがアメリカにおける心身医学の起源であり,その後心身医学の普及・体系化に貢献した学者が次々出現し,Weiss, E.,English, O. S.,Alexander,F. などが心身医学に関する名著をあらわしている.
 しかし,アメリカで心身医学のパイオニアとして活躍した人々はほとんどが精神分析の流れをくむ学者であって,これを一気に臨床医学にとり入れたものの,徐々にそのもつ限界が明らかにされるに到った.

心身症とは何か

著者: 石川中

ページ範囲:P.260 - P.261

精神身体医学の概念をめぐって
 精神身体的(psychosomatic)という医学用語をはじめて導入したのは,ドイツの精神科医Heinroth, M. が1818年に不眠症の論文において用いたのが始まりであると言われている1).
 しかし,精神身体医学(psychosomatic medicine)という概念が一般化したのは,アメリカの精神科医Dunbar, F. が,1939年にPsychosomatic Medicineという雑誌を発刊し,1944年にAmericanPsychosomatic Societyを作ってからである.

心身症の成り立ち—精神科的立場から

著者: 山下格

ページ範囲:P.262 - P.263

 心身症という対象はひとつであるが,とらえ方は人によってさまざまに異なる.これは心身症そのものの特異性にもよるが,本症に関する科学的な研究の歴史が浅く,さまざまな仮説が追試をへて十分に整理,統合されていないためとも考えられる.本題の「心身症の成り立ち」についても,内科と精神科のふたつの立場から意見がのべられることになっているが,これもある意味では心身医学の学問としての未成熟さを暗示するものかもしれない.ともあれ筆者としては,これまで精神科医のあいだで論議をよんだ考えのいくつかをできるだけ手短に紹介することにしたい.それが内科的立場からの見解とはなはだしくくい違って読者を混乱させることがないように願っている.

心身症の成り立ち—内科的立場から

著者: 中川哲也

ページ範囲:P.264 - P.265

はじめに
 日本精神身体医学会の「心身症の治療指針」(1970)によれば,心身症とは「身体症状を主とするが,その診断や治療に,心理的因子についての配慮がとくに重要な意味をもつ病態」と規定されている.
 このような狭義ないし本来の心身症に対して,「身体的原因によって発生した疾患で,その経過に心理的な因子が重要な役割を演じている場合や,身体症状を主とする神経症」は,広義の心身症として取り扱われる.

診断

心身症を疑うには

著者: 樋口正元

ページ範囲:P.266 - P.267

はじめに
 日常診療に際して,患者がどのような症状を訴える時,それが心身症,すなわち心因性由来のものとしての可能性をもつか,換言すれば,心身症としての疑診を抱くには,どのような条件が揃った時に可能であるか,について述べるのが筆者に与えられた課題である.
 そこで,まずはじめにお断りしておきたいことは,第一に主として筆者自身の臨床経験における個々の具体的事象から一般的なものを導き出すようにしたことである.第二に心身症とはなにかについては,「身体症状を主とするが,その診断や治療に心理的因子についての配慮がとくに重要な意味をもつ病態を心身症と呼び,これを心身医学的治療の主要な対象にする.」という日本精神身体医学会の概念規定に従ったことである.これは一見抽象的な概念であるが,煎じつめれば,心因(心理的原因または心理的因子)が関与して,とくにそれを問題にしなければならない病態はすべて心身症であるということである.したがって,発病に心理的因子が関与している場合(一次的心身症primary PSD)でも,また,なんらかの身体疾患の経過中に心理的因子が関与した場合(二次的心身症secondary PSD)でも,同様に心身症として扱うのである.

心身症を確かめるには

著者: 小此木啓吾

ページ範囲:P.268 - P.270

心身症の診断とは
 [心身症の診断」を云々するには,次のような特殊性をまず強調せねばならない.
 「心身症」は疾患単位(nosographical entity)ではない「疑診—確診(原因診断)—原因治療」という枠組の中で事が運べばよいが,「心身症」は本来そのような枠組に合致する特定の疾患を意味してはいない.むしろそれは,「身体症状を主とするが,その診断や治療に,心理的因子についての配慮がとくに重要な意味をもつ病態」であって,「心身症はそれ自体独立した疾患単位を構成するものではなく,臨床各科にわたる諸疾患の症例の中で,ここで主張されたような条件にあてはまるものを意味している」のである(日本精神身体医学会,「心身症の治療指針」,1970,参照),たとえば,本号の「心身症からみた症候群」の中に列記されている消化性潰瘍や高血圧を1つとりあげてみても,それらの疾患にかかっている患者の中で,「診断や治療に心理的因子についての配慮がとくに重要な意味をもつ」と判断される症例が「心身症」と呼ばれるのである.換言すれば,「心身症の診断」とは,このような判断を,それぞれの主治医がその患者との医師・患者関係の中で下すに至る実践的な営みをいうのである.さらにこのような「狭義の心身症」の定義に加えて,より「広義の心身症」の定義,「身体的原因によって発生した疾患でも,その経過に心理的な因子が重要な役割を演じている症例」をも含むことになると,「心身症の診断」の実用主義的な色彩はますます色濃くなっていく.

ポリグラフ

著者: 筒井末春

ページ範囲:P.272 - P.276

 心身症の診断および治療に関し,心身両面よりアプローチする必要性はいうまでもないが,身体レベルより接近する方法としてポリグラフの果たす役割は大なるものがある.
 身体症状を説明するため,検査によりあらわれた客観的所見にもとづいて,心身相関をも含めて理解・納得させることは,一般医でも可能であり,ポリグラフは心身症としての客観的所見を得るための有力な武器となる.

心理テスト

著者: 深町建

ページ範囲:P.278 - P.279

 心身症は心身両面から検査し,診察し,治療すべきだといわれている.こういった思考の流れの中で,ついわれわれは,心理テストは身体的諸検査に相当するもので,ただその違いは心と体のそれぞれ異質のものを対象にしているにすぎないという錯覚に陥りがちである.しかし,こういった錯覚のままに心理テストを医学の分野に導入することは,最近の身体的諸検査の目ざましい発展が,少なくとも診断の面においては検査万能主義的考え方を助長している風湖にあるだけに,はなはだ危険なことだといわねばならない.
 したがって,心理テスト一般についての説明はこの方面の専門書や解説書1〜8)にゆずるとして,ここでは心理テストと身体的諸検査の,診断および治療に果たす役割の基本的相違を,質問紙法の心理テストでは,Cornell Medical Index(CMI),投影法のそれではロールシャッハ・テストを例に,まず明らかにしておきたい.

心身症からみた症候群

高血圧

著者: 五島雄一郎

ページ範囲:P.280 - P.281

ストレスによる血圧上昇
 外界のストレスによって,生体が種々の心身反応をおこすことは,Cannonによって生理学的な機序がはじめて明らかにされ,さらにSelyeによりgeneral adaptation syndromeとして,さらにその機序が解明された.
 これを,心身症の発症との関係において分析したのはWolff1)であり,高血圧のほか消化性潰瘍,喘息,じんま疹などの発症とストレスの関係を明らかにした.Wolffらは,58人の高血圧者,42人の正常血圧者,150人のアレルギー患者について,1〜3年間の観察によって性格傾向を比較して,高血圧者には闘争的,緊張しやすい,疑いやすい,その他の性格特徴があることを認めたが,ストレスとの関係については58人の高血圧者のうちから21人,42人の正常血圧者のうちから15人をえらんで面接を行い,その個人に個有のストレスとなるような話題をとりあげたところ,正常血圧者および高血圧者のいずれにおいても,血圧の上昇,腎血流量低下,末梢抵抗の上昇が認められ,その程度は高血圧者の場合,正常血圧者よりも著しかったという.このような結果から,生体は外界からのストレスに対してなんらかの反応をしなければならないが,その現れが高血圧者において高血圧という型になるという.つまり,高血圧は生体のストレスに対する全身的な反応の一部であると考えた.

胃神経症と消化性潰瘍

著者: 並木正義

ページ範囲:P.282 - P.283

胃神経症
 一般に,神経症のなかで,胃に関連した症状が前景にでていて,それが患者の主な訴えとなっている場合に,胃神経症という表現が用いられている.また,胃と密接な関係にある腸の問題を含めて,胃腸神経症として述べられることが多い.
 胃神経症は心臓神経症とともに,いわゆる器官神経症のうち頻度の高いものとして昔から知られているが,この両者がなぜ多いかについては,胃も心臓も情緒的因子を敏感に反映する自律神経の影響を最も受けやすい臓器であること,両方とも内臓諸器官のうちとくにその異常を感知しやすい臓器であること,さらに胃も心臓も人間の生命維持には最も大事な臓器であるといった観念を多くの人が抱いており,したがって,その異常は不安と恐怖の感情をひき起こしやすいなどの理由があげられよう.

過敏性大腸症候群と潰瘍性大腸炎

著者: 川上澄

ページ範囲:P.284 - P.286

はじめに
 過敏性大腸症候群(irritable colon syndrome)は純粋に機能的な大腸疾患で,大腸の神経筋機構に失調が生じて,大腸が正常の機能を発揮できない病態と定義される.すなわち,本症候群は従来spastic colon,nervous diarrhea,colica mucosa,functional colitis,などと10余の慣用語で呼ばれていた大腸疾患を,大腸の運動機能および分泌機能の異常に基づく疾患として一括整理・統合されたものである1).一方,潰瘍性大腸炎(colitis ulcerosa)は,多元的な原因が重なり合った大腸の慢性の炎症性病変の終局的な病態で,現在のところやはり1つの症候群と考えられている2)
 消化管は心の鏡といわれるごとく,生理的にもその機能は心理的因子の影響を受けやすいものであるが,これら両疾患はともに,臨床の診療の場では,心身医学的な取り計らいが重要な意義を有する症例が多い.

心臓神経症と狭心症

著者: 鈴木仁一

ページ範囲:P.287 - P.289

はじめに
 心身医学的には,両疾患を発生機序の上からみて厳密に区別することは困難であるという大胆なプロローグにならざるを得ない.情動ストレスが心血管系に反応を生じ,血圧上昇,心拍数増加など身体症状をおこすことはCannon1)により実験的に証明されている.その過程は,情動ストレス→大脳皮質→辺縁系→視床および視床下部→自律神経・内分泌系,ことにカテコルアミン→心脈管系とインパルスが伝導するものと考えられている.かくして心理的原因は最初は機能的異常,すなわちNCA類似状態をひきおこしただけであっても,情動ストレスの継続,遺伝的因子,環境因子がからみあってくると,後述する情緒性冠不全の病状に移行し,遂には器質的な冠動脈疾患にまで発展するであろうと予測されており,このため,最近はVariant Anginaと情緒性冠不全の鑑別や,Hyperkinetic Heart Disease,さらには若年性狭心症の増加などの観点から問題が新しく提示されはじめている.しかし,ここでは実地臨床の方々や学生の人々の知識としての内容がのぞまれているので,常識的な事柄を述べておくにとどめたい.

気管支喘息と過呼吸症候群

著者: 桂戴作

ページ範囲:P.290 - P.291

気管支喘息の定義と成因
 1959年のCiba Guest Symposiumでは,広汎な気道の狭窄による呼吸困難を主とする病変で,可逆性であり,心・血管系の異常によらないものと定義されたが,さらに1962年American Thoracic Societyでは,上記の他に,気道の過敏性の存在,除外項目として,肺胞の破壊,炎症を追加している.したがって現定義では,いかなる機転によってでも,上記の条件を満足すれば,それは気管支喘息である.そのうち最も機転の明らかなものがアレルギーであり,抗原抗体反応により遊離されたchemical mediatorのため気管支筋の攣縮をきたした状態であるが,細部にいたっては不明のことも多い.アレルギー以外の機転ではさらに不明の部分が多く,列挙すれば,感染,心因,自律神経機能異常,内分泌異常などで,これらは重なってあることが多く1,2),アトピー因子のみでは発作にいたらないのに,心因が重なったため発作にいたったと考えられる症例も少なくない.

頭痛

著者: 大野喜暉 ,   武谷力 ,   田中惟陽

ページ範囲:P.292 - P.293

 頭痛をきたす疾患は極めて多いが,明らかな原因疾患の随伴症状としての頭痛と,頭痛自身が疾患単位となるものに二大別される,後者には血管性頭痛,筋緊張性頭痛などがあり,頭痛をきたす疾患の大部分をこの2つがしめている.
 ここでは,頭痛の分類にふれた後に,心身症に属している慢性頭痛について,その病態,鑑別診断,治療について述べてみよう.

書痙,チック,痙性斜頸

著者: 安藤一也

ページ範囲:P.294 - P.295

書痙
 書痙は手指の運動機能はまったく正常であるのに,書字に際してのみ,手や指に力が入りすぎたり,震えて字がうまく書けない機能的運動障害である.一般に人前で字を書く時に障害はより顕著で,手や指の筋硬直のため筆圧が高く,振戦を防ぐために余計に力が入り,書字速度は遅くなり,指や手関節がいたんだり,腕まで疲れてくる.
 しかし,書字以外の手指の巧緻運動はすべて普通に遂行でき,箸を使うことも針に糸を通すことも可能で,神経学的検査でもまったく異常はみられない.

夜尿

著者: 岩波文門

ページ範囲:P.296 - P.297

小児の排尿機構と夜尿
 排尿の機構には自律神経系支配によって不随意に行われる尿路の運動と大脳新皮質の支配で意識的に行われる膀胱括約筋の開口とがある.
 そして排尿という一連の機構は筋,自律神経中枢,大脳新皮質,伝達経路および連合経路という解剖学的構造が完成されたときにはじめて機能も成立するものである.この発達の過程は①膀胱の充満を感じること,②昼間だけ排尿を耐える能力ができること,③昼間の制御反射が完成すること,④夜間の制御ができることという順序になるが,膀胱括約筋を随意に弛緩できるようになる時期,つまり年齢には相当大きな個体差がある.しかも以上のような解剖学的および生理的な発達のほかに,排尿の自立には小児の自我意識が発達して排尿という行為を自覚することと,さらに母親に喜びを与えたいという願望,つまり母子間の情緒の交流の調和が満たされた時期でなければならない.

小児心身症

著者: 長畑正道

ページ範囲:P.298 - P.299

 小児は心身ともに発達過程にあるので,小児の心身症の診療にあたっては常に発達のことを念頭においておく必要がある.

月経困難症と更年期障害

著者: 長谷川直義

ページ範囲:P.300 - P.301

はじめに
 月経困難症と更年期障害は,いずれも不定愁訴を主徴とする症候群である.したがって,不定愁訴という面からみると,前者は月経時におこる不定愁訴症候群であり,後者は更年期におこる不定愁訴症候群であるということになる.しかも,両者ともこれらのうちには不定愁訴という身体症状が主でありながら,心理的原因が主因となって発症するものがある.したがって,これら心因性月経困難症も,心因性更年期障害も心身症としてのカテゴリーに含めることができる.

過敏性膀胱

著者: 斎藤宗吾

ページ範囲:P.302 - P.303

はじめに
 一般に中腔臓器は情動の影響をうけやすく,胃,腸などと同様に膀胱もその代表的臓器の1つである.いわゆる膀胱刺激症状とは頻尿,尿意促迫.排尿痛を主とするが,そのほか種々の程度の排尿時不快感.灼熱感,残尿感,排尿困難など多彩な症状を伴うことが多い.このような症状は膀胱を刺激する器質的原因(炎症,結石など)があればかならず訴えられるが,一方明らかな器質的原因がなくても,精神的因子をはじめそのほか予期せぬ些細な刺激で膀胱は過敏となり刺激症状を発現する.
 尿所見,内診,膀胱鏡検査,その他の泌尿器科的検査で明確な器質的変化がみられないのに頑固な頻尿,尿意促迫,排尿時の不快感などを訴える場合,過敏性膀胱,神経性頻尿,膀胱神経症などと診断される.一般に女性に多く,Smithは慢性膀胱炎といわれている婦人の約10%は本症に属するとしてpsychosomatic cystitis syndromeと命名している.

腰痛と頸腕症候群

著者: 川上登

ページ範囲:P.304 - P.305

はじめに
 腰痛と頸腕症候群はともに人類が起立歩行しはじめた時よりわれわれを悩ませ続けて来た疾患の1つであり,一生のうちにこれらの悩みに出会わないで過ごせる人はよほど幸せな人達である.とくに最近のように長寿に恵まれ,人口の老齢化が進めばほとんどの人が必ず腰痛と頸腕症候群のいずれか,またはその両者に悩まされるといってもよいであろう.
 この腰痛であれ,頸腕症候群であれ,そのもととなる腰部または頸部の解剖生理学的構築から考えると,疼痛が発生するのが当然であって,むしろ何の症状もなくよくバランスをとって毎日生活している方がよほど奇妙に思えるほど不安定な構築である.人間は大地から立ち上がり,2本の自由な手を獲得し,それに伴う大脳の驚異的な発達と高度の文明を得た代わりに,腰痛と頸腕症候鮮という厄介な重荷を背負ったともいえる.

じんま疹

著者: 内海滉

ページ範囲:P.306 - P.308

じんま疹一般
 じんま疹は一過性・限局性皮膚浮腫を本態とする.すなわち線状・楕円・円形・環状・地図状・蛇行状など種々の形態をとった局所性発赤を伴う膨疹が卒然として皮表に現れ,掻痒を感じさせ,数分ないし数時間後,あとかたもなく消えさることを常とする.掻痒のためその部を掻くと,さらにじんま疹の発現は増強し,しばしば掻跡に一致して発赤・膨疹も拡大する.病理組織学的には真皮上層の血管透過性亢進による浮腫を主徴とするが,膠原線維および線維束は浮腫により個々に分離し,やがて血管周囲性リンパ球浸潤も現れる.じんま疹の発生部位は不定であり,全身に発生しうるが,とくに衣服その他の摩擦部位・帯バンド圧迫部位または指爪のあたりやすい所に多い傾向があり,皮膚のみならず眼瞼・口唇・咽喉などの粘膜にも生じうる.じんま疹はその経過により急性じんま疹と慢性じんま疹とに大別されるが,また原因により食餌性・薬剤性じんま疹,物理的じんま疹(寒冷・温熱・日光・機械的刺激によるもの),コリン性じんま疹などに分類することもできる.さらに病巣感染によるじんま疹,原因不明の精神神経性の因子が考慮される心因性じんま疹も分類されるが,これには発汗刺激に関与するコリン性じんま疹の一部も混ずるものと思われる1)

治療

自律訓練

著者: 筒井末春

ページ範囲:P.309 - P.311

 自律訓練法は1932年ベルリン大学のSchultzにより創案され,ドイツを主体に以後徐々にヨーロッパに普及した.
 アメリカでは1960年代にはいり,カナダのLuthe,W.により広まり,わが国でもほぼ時を同じくして導入された.

薬物療法

著者: 伊藤斉

ページ範囲:P.312 - P.313

はじめに
 内科を初めとして各科領域の疾患のうちで,いわゆる心身症として挙げられている疾患の患者の数は非常に多い.カルテにこそ心身症という傷病名は書かれていないが,一般的な治療で症状改善をみなくて,発病から経過まで,心理的な因子が重要な意味をもっていると,主治医が幾度かの面接を通じて悟ることにあまりにもしばしば遭遇する.このような症例には精神療法的な治療的接近が試みられるが,患者側の心理的抵抗が強い場合もあろうし,また身体症状の占める比重が大きいため,やはり精神神経系に作用する薬物療法の助けが欲しくなることが多い.
 事実毎月のレセプトをみていると,一般科的な診断に対する向精神薬の併用の頻度は非常に高くみられる.中には向精神薬それぞれの適応上,あるいは用法用量,副作用面の顧慮などの点でこの種の薬の専門領域からみて若干の問題のある場合もある.この点について,若干述べてみたい.

特別な治療法

著者: 末松弘行

ページ範囲:P.314 - P.315

はじめに
 心身症の特別な治療法1)として,自律訓練法と薬物療法については,先に詳述されているので,ここでは,催眠療法,精神分析的療法(交流分析),行動療法,森田療法の概略を述べる.

症例カンファレンス

症例から見た心身症

著者: 佐藤義雄 ,   岩淵庄之助 ,   奥脇和夫 ,   石川中

ページ範囲:P.316 - P.329

 極端にいえば,全患者の50%以上が心身症であるという.しかし,現実にそのような患者に遭遇した場合,その診療はなかなかむずかしい.それは,患者心理の理解・解釈という精神科的要素が多くの比重を占めるからであろう.そこで,ここでは,いかにして患者心理にアプローチするか,その実際について,前半は診断を中心に,後半は治療を中心とした症例を参考にしながら,専門の立場からお話しいただく.

臨床医のための病理学

XXI.生殖器疾患(2)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.334 - P.335

 子宮腟部癌より頻度は少ないが,子宮体部癌も重要な疾患である.悪性絨毛上皮腫も体部に発生するが,血行性転移で肺に腫瘍を形成する場合が多い.妊娠に関係があり,ことに胞状奇胎後に発生することが多く,両者はともに尿中ホルモン値が高い.
 卵巣癌は漿液性嚢胞から発生する場合が多い.卵巣のデルモイドチステは一種の奇形腫で,良性である.

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 上野幸久 ,   三浦恭定 ,   飯田喜俊

ページ範囲:P.345 - P.347

 問題1. 49歳男子,小児期より軽度の黄疸が出没,冬期にやや増強する傾向あり.現在は肉眼的に黄疸は明らかでなく,かなり硬い肝を1.5横指触知,血清総ビリルビン3.5mg/dl,うち直接型(抱合型)2.6mg/dl,GOT 20,GPT 10Karmen単位,アルカリフォスファターゼ1.1Bessey Lowry単位,BSP 45分値15%,60′20%,120′25%と再上昇現象を認める.ICGその他の肝機能検査および血液学的諸検査正常.晩酌は約2合を続けている.
 下記の疾患のうちどれが最も考えられるか.

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

III.呼吸器

著者: 西崎統

ページ範囲:P.348 - P.349

興味ある分野中心に知識を広げる
 内科専門医の認定試験は,卒業時の国家試験の内科のレベルから考えても,もちろん,かなり高いレベルのものと考えてよい.場合によってはsubspecialityに近い知識まで要求されることがある.しかし5年間の臨床研修中に内科の各分野を比較的に平均して研修すれば,まずまず臨床上の知識は大丈夫ではないかと思われる.その間に,いつのまにか自分の得意の分野,また興味を持つ分野ができるものである.その分野を中心に広い範囲にわたって知識を拡げてゆくのも1つの方法ではないかと思われる.
 私の場合は臨床研修中に幸いにも放射線科の一員として勉強する機会を得た.その間に,X線診断の基本,さらに特殊検査の手技および読影をできるだけ多く経験するように心がけた.

超音波診断の読み方

甲状腺疾患

著者: 和賀井敏夫

ページ範囲:P.337 - P.340

 甲状腺疾患の超音波診断には,パルス反射法による超音波断層法が主として用いられている,これは甲状腺の横断像を3〜5mm間隔で描写し,甲状腺内部構造の映像化により各種の疾患の診断を行うもので,形態学的検査に属する.超音波断層法は生体軟部組織の構造の映像化に優れており,最近の装置の性能の向上により画質も良好となってきた.とくに階調性超音波断層像はこの一例で,以下に各種甲状腺疾患の超音波断層像と,その読み方を解説する.

演習・X線診断学

単純X線写真による読影のコツ(3)胸部

著者: 大澤忠

ページ範囲:P.342 - P.344

病変の部位は?
 どちらの例も右下肺野で心陰影に接した均質な浸潤影を示しています,違いの1つとして症例1では右心下縁がはっきり見えるのに対し,症例2では浸潤影と心陰影の境界が消失,いわゆるシルエット・アウト(Silhouette out)になっています.

診断基準とその使い方

慢性気管支炎

著者: 金上晴夫

ページ範囲:P.350 - P.351

 慢性気管支炎の診断基準として基本的な背景になっているのは,1959年,Fletcherによって提示された定義である.

筋萎縮性側索硬化症

著者: 近藤喜代太郎

ページ範囲:P.352 - P.354

 運動ニューロン系を選択的に侵し,徐々に進行する原因不明の変性疾患を運動ニューロン疾患motor neuron disease(MND)と総括する.
 四肢および体幹の筋運動を支配するニューロン系は,大脳皮質運動領に発し,錐体路を下降して脊髄前角に至る上位(1次)ニューロンと,脊髄前角から筋に至る下位(2次)ニューロンとから成る.舌・咽頭筋に対しては,皮質延髄路と運動性脳神経がそれぞれ上位および下位ニューロンに相当する.

術後障害とその管理

胆のう切除後の障害 その1

著者: 柴田一郎 ,   牧野永城

ページ範囲:P.356 - P.359

 柴田 胆のう切除と申しますと,胆のう癌は別格として,胆石症,慢性胆のう炎による場合が,一番多いと思います.私ども内科医も胆摘後の患者をしばしば経験しますけれども,切ったあとに前と同じような疝痛がくるとか,さらに発熱も伴っているといったケースが,ほかの手術に比べて多いように思います.また,最近の文献をみますと,いわゆるsilent stoneでも,石が証明された場合は切ったほうがいいとありますし,一方,術後障害も10%前後にみられるといわれております.ひと昔前と比べると,外科は格段の進歩をとげていると思うのですが,それでもまだ術後障害をなくすことができないものか,また術後障害に関して,開業医のやれる検査は非常に限られていますので,術後の後遺症として,どんなものが多いのか,またその診断の目安などについてうかがいたいと思います.
 牧野 私どもも,過去10年間に約1,000例以上胆摘をやった成績からみても,また他の人の報告をみても,術後全く症状のとれたもの,および多少あってもほとんど問題にならず患者も気にしてないものまで含めると,おそらく胆摘後の患者の95%近くは,満足すべき結果を得ているといってよいでしょう.成績良好な胆石はほんとうに手術をやって喜ばれる病気なんです.

緊急時の薬剤投与

敗血症に対するペニシリンの使い方

著者: 藤森一平

ページ範囲:P.360 - P.361

 敗血症の抗生剤治療は単に血液を無菌にすることでなく,感染の原病巣を直接治療することであるという原則を,ペニシリン治療の際にも忘れてはならない.

臨床病理医はこう読む

血清蛋白分画像(3)

著者: 河合忠

ページ範囲:P.362 - P.363

小児期の正常値
 血清総蛋白濃度は,新生児期は乳児期よりやや高目であるが,平均1.5g/dl程度成人値よりも低い.アルブミン分画の変動は総蛋白量とほぼ同様な傾向を示す.α2分画,主としてα2マクログロブリンは生後半年頃より1歳にかけて著しく増加し,成人値の約1.5倍にも達し,4〜5歳まで高値を持続し,以後漸減し,10歳頃には成人値になる.γ分画(すなわちIgG)は新生児期にほぼ成人値に近く,生後急速に減少し,2〜4カ月で最低になり,それ以後漸次増加し,思春期までには成人値に達する.α1およびβ分画は年齢により大きな差は認められない.このように血清蛋白分画値は年齢によって著しい差があるので小児の場合とくに注意しなければならない.

図解病態のしくみ 循環器シリーズ・1

僧帽弁逆流

著者: 博定

ページ範囲:P.364 - P.365

 僧帽弁閉鎖不全(mitral insufficiency;M.I.)に関し,近年来,急性で予後の悪い非リウマチ性の症例に多大な関心が示されたが,このことは,治療に先だって病因診断が極めて大切であることを物語っている.リウマチ性のM.I.は慢性で,平坦な全収縮性の雑音,巨大左房,心房細動そして緩徐ではあるが漸進的に心不全へと進む特徴を示すのに反し,急性M.I.では,今まで雑音のなかった者に突然高調で,漸増漸減性の全牧縮期性雑音が出現する.左房は小さく,調律も洞調律を示すが,発症後急速に左心機能が低下し,心不全,肺浮腫が続く.同じ僧帽弁逆流でありながら一方は慢性,他方は急性であるところが違う.これは,ひとえに病理解剖的背景の差,したがって病態生理の差による.そこで,僧帽弁逆流に至る過程を弁および弁支持組織のそれぞれについて別個に考察してみることにする.

小児の検査

尿の色と沈渣

著者: 大田黒和生

ページ範囲:P.366 - P.367

 小児の尿の色と沈渣について,一番問題になるのはこれから検査しようとする尿がどんな方法で採取されたのか,いつ頃のものかについてよく認識しておくことであろう.ことに色調については採尿の時期,環境,服用薬剤の有無が関係するし,沈渣所見については採尿時の他からの混入が問題となる.本稿では基本的な鑑別1,2)はさておき,日常,注意すべき点を中心にまとめた.

皮膚病変と内科疾患

皮膚の変色

著者: 三浦修

ページ範囲:P.368 - P.369

 皮膚のび漫性変色が体表の全面またはその大部分に及ぶ場合には習慣的に斑と呼ばない.斑という語は変色が身体の一部に限局するか,または,たとえ全身に及んでいても,小形の変色の多発に用いられる.ほとんど全身体表の変色に対する名称としては,紅斑の場合に紅皮症という語が通用しているのみである.

診療相談室

56歳,女子のてんかんをめぐって

著者: 種田真砂雄

ページ範囲:P.370 - P.371

質問 以下の症例「潰瘍性大腸炎治療中に併発した"てんかん"様発作」とその治療法についてご教示ください.
 患者は56歳女子,既婚(質問者の妻).既往に特記すべき疾患なし.昭和48年7月24円,大便排出のたびに出血するため,痔核を考え,外科に診断を受ける.直腸鏡検査で判明せず,ロマノスコープで潰瘍性大腸炎と診断を受け,入院治療する.治療は主として副腎皮質ホルモンとサラゾピリンで,昭和48年12月には軽快せるも,昭和49年1月,質問者がスキーで複雑骨折で入院,それによる「ショック」か,その時点より深夜,けいれん発作を起こし,翌日より持続睡眠療法にて2週間治療し,軽快.その後(3カ月後),週1回ていど「てんかん」様発作を起こし,食欲減退,体重減少,各種血液検査はやや悪化,血沈は1時間30mg以上となった.もちろん下痢,粘液便の回数も増悪した.平均38℃の発熱が1週問以上続き,やや解熱せるため,外泊許可を受け,精神安定させ,病院食を自宅食にきりかえたところ食欲が出,やや体重増加し,便通も減少し,大便の粘液は週1〜2回ていど,出血は全くないという状態となった.しかし,「けいれん」,「てんかん」様発作はやや軽度となるも,なお週1回ていど発作があり,治療中である.「てんかん」様発作,その他について詳しいデータは別記のとおりです.

オスラー博士の生涯・27

オスラーの講演活動(1894)

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.373 - P.375

 1893年の秋からいよいよジョンス・ホプキンス大学医学部の開校ということになったが,開校2年の間は,学生は主に基礎医学を学び,したがってその間オスラーは学生の講義や臨床指導をする必要がなく,今までのように,卒後医師の教育や,病棟における臨床指導,マラリア,腸チフス,結核,神経疾患などの臨床研究や著述に忙しい毎日を送っていた.

How about…?

治療を考える

著者: 砂原茂一

ページ範囲:P.376 - P.379

 ある治療行為ないし治療方針が,患者の人生観なり,生活環境などと対立する場合(たとえば極端な例では,治ること自体を拒否する,といったような…)が常にあると思いますが,その場合医師はどのような立場に立ち,どのようにして医療を進めるのでしょうか.
 医師と患者の聞に健康,病気,治療などに関する信条が根本的に異なる場合は原則として医師・患者関係が成立しないのではないか."あなたの気に入った医師のところへ行って下さい"というしかないように思われる.ところがなかには医師の人聞や専門知識や治療方針に強く反発しながら,しかもその医師の許を立ち去ろうとしないものもいないわけではない.医師に反発することに生き甲斐を感じているがごとき患者である.

洋書紹介

—Iancu Gontzea著—「栄養と抗感染防御機構」

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.354 - P.354

 さいきん俄かにかまびすしい人口爆発と食糧危機は,あざなえるナワのごとく相互に深く関係しているが,これをわれわれ医師の立場からみれば,栄養の不足と疾病,とくに感染症の猛威との関係になるであろう.
 われわれはともすれば,ここ十数年間の大量生産・大量消費の幻覚剤に浮かれて,人間存在の根本は食糧,すなわち栄養にあるという厳粛な"事実"を忘れていた.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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