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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻3号

1975年03月発行

文献概要

今月の主題 心身症からみた症候群 心身症からみた症候群

書痙,チック,痙性斜頸

著者: 安藤一也1

所属機関: 1岐阜県多治見病院・神経内科

ページ範囲:P.294 - P.295

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書痙
 書痙は手指の運動機能はまったく正常であるのに,書字に際してのみ,手や指に力が入りすぎたり,震えて字がうまく書けない機能的運動障害である.一般に人前で字を書く時に障害はより顕著で,手や指の筋硬直のため筆圧が高く,振戦を防ぐために余計に力が入り,書字速度は遅くなり,指や手関節がいたんだり,腕まで疲れてくる.
 しかし,書字以外の手指の巧緻運動はすべて普通に遂行でき,箸を使うことも針に糸を通すことも可能で,神経学的検査でもまったく異常はみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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