文献詳細
文献概要
今月の主題 心身症からみた症候群 心身症からみた症候群
書痙,チック,痙性斜頸
著者: 安藤一也1
所属機関: 1岐阜県多治見病院・神経内科
ページ範囲:P.294 - P.295
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書痙は手指の運動機能はまったく正常であるのに,書字に際してのみ,手や指に力が入りすぎたり,震えて字がうまく書けない機能的運動障害である.一般に人前で字を書く時に障害はより顕著で,手や指の筋硬直のため筆圧が高く,振戦を防ぐために余計に力が入り,書字速度は遅くなり,指や手関節がいたんだり,腕まで疲れてくる.
しかし,書字以外の手指の巧緻運動はすべて普通に遂行でき,箸を使うことも針に糸を通すことも可能で,神経学的検査でもまったく異常はみられない.
書痙は手指の運動機能はまったく正常であるのに,書字に際してのみ,手や指に力が入りすぎたり,震えて字がうまく書けない機能的運動障害である.一般に人前で字を書く時に障害はより顕著で,手や指の筋硬直のため筆圧が高く,振戦を防ぐために余計に力が入り,書字速度は遅くなり,指や手関節がいたんだり,腕まで疲れてくる.
しかし,書字以外の手指の巧緻運動はすべて普通に遂行でき,箸を使うことも針に糸を通すことも可能で,神経学的検査でもまったく異常はみられない.
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