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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント I.尿検査
尿蛋白
著者: 岡野穰1 波多野道信1
所属機関: 1日大・第2内科
ページ範囲:P.408 - P.409
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尿に蛋白が証明されることが泌尿器疾患の手がかりになることはいうまでもない.一般に腎・尿路系の蛋白尿を大別すると表の如く種々の疾患が考えられる、正常人でも1日に尿中10〜100mgの蛋白の排泄がみられ,その量は微量で最も敏感なスルフォサリチル酸法で定性して証明されるかどうかの限界である.
上田は尿蛋白陽性患者1,105名について疾患名の調査を行い,尿蛋白陽性者は腎尿路系が圧倒的に多く全体の52.2%を占め,そのうちわけは慢性糸球体腎炎34%,慢性腎不全20.3%,ネフローゼ症候群12.9%,腎盂腎炎6.9%,尿路感染症5.6%であると述べている.
尿に蛋白が証明されることが泌尿器疾患の手がかりになることはいうまでもない.一般に腎・尿路系の蛋白尿を大別すると表の如く種々の疾患が考えられる、正常人でも1日に尿中10〜100mgの蛋白の排泄がみられ,その量は微量で最も敏感なスルフォサリチル酸法で定性して証明されるかどうかの限界である.
上田は尿蛋白陽性患者1,105名について疾患名の調査を行い,尿蛋白陽性者は腎尿路系が圧倒的に多く全体の52.2%を占め,そのうちわけは慢性糸球体腎炎34%,慢性腎不全20.3%,ネフローゼ症候群12.9%,腎盂腎炎6.9%,尿路感染症5.6%であると述べている.
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